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ワイン メルマガ ソムリエの追言「ワインとフルーツ」



ソムリエの追言
「ワインとフルーツ 」



To try strawberry... It brings out flavor the champagne.
(苺を試してごらん、シャンパンの香りを引き立たせるよ)

映画「プリティ・ウーマン」でジュリア・ロバーツ扮するヴィヴィアンに リチャード・ギアがシャンパーニュと苺を勧めるシーンはあまりにも有名ですが 一般的に生のフルーツとワインは合わないと言われる事が多いようです。

フルーツの秋ブドウ、リンゴ、梨、柿・・・ 旬の果物がスーパーに並び実りの秋を感じます。

私は毎日のようにワインを飲みますが あまり意識してフルーツとワインの相性を考えた事がありませんでした。 一緒に食する機会が少ないからかもしれません。


今回は秋のフルーツとワインを色々と試した結果、
良い組合せや意外な組合せを紹介します。

白ワインロゼワイン赤ワインスパークリング
ブドウ
×
キウイ
×
リンゴ
×
×
オレンジ
◎good  〇まあまあ  △微妙  ×合わない


まずはワインの原料でもあるブドウです。
ブドウの中でも皮が緑色のマスカットと白ワイン 「シャトー・ラモット」は悪くないと思いましたが 巨峰のような紫色のブドウと赤ワイン 「ジョンカード白ラベル」は皮のエグ味が強調されるようで 舌に残るザラザラした渋味を強く感じてしまいました。

「このワインは土のような香りがあるので、きのことの相性が良い!」 なんてセリフを聞いた事のある方も多いのではないでしょうか?

ワイン本来の魅力は味にありますが、 香りに共通項がある料理とワインは合わせやすいとも言われています。 そういう意味では「ブドウの香り」がするワインは 当然フルーツのブドウとも相性も良いだろうと勝手に想像していたのですが 思いのほか難しい組合せとなってしまいました。 赤ワインのコクは薄く感じ、渋味だけが強調されてしまいます。

ロゼワイン 不思議とブドウとの相性が良かったのはロゼワインです。

ワインの酸味をブドウの甘みが包み込むように口の中に広がって マスカットも巨峰もどちらとも美味しく楽しめました。
「ロゼワイン万能説」を掲げる私ですが 今回の実験で改めてロゼワインのすごさを実感しました。


ただ今回、残念ながらどのワインとも 相性があまりよくないと感じる果物もありました。 それはリンゴです。 リンゴに多く含まれるリンゴ酸はワインの中にも存在します。 通常、リンゴ酸は不快な酸味として醸造の際に マロラクティック発酵という過程を経て 乳酸に変えてまろやかな味に仕上げます。
ところが、リンゴと一緒にワインを飲むと 少なくなったはずのリンゴ酸が強烈に主張してきて、 口の中が酸味でいっぱいになってしまうのです。

あるオリーブオイルの専門家の方は、 何十種類ものオイルをテイスティングする際 リンゴで口の中をリセットすると仰っていました。 リンゴの酸味が口の中に残ったオイルをさらっと流してくれるそうです。 同じようにワインの旨味や余韻も フレッシュなリンゴの酸味でかき消されて 流されてしまうのです。

では酸味のあるフルーツはどれも相性が悪いのかと言えばそんな事はありません! 白ワインのもつ酸味とオレンジの酸味は非常に相性が良く、 ひとまとめに酸味と言っても、リンゴの時とは味の広がりがまったく違います。 酸味が主張しながらも全体の味わいがまとまっていて 白、ロゼともに美味しく飲めました。

爽やかなスパークリングワインは全般的にフルーツとの相性が良いのですが オレンジとスパークリングワインは、ワインそのものの味というよりも ちょっとしたカクテルのような味わいで女性に人気がありそうです。

柿思いのほかワインとの相性が素晴らしかったのが柿です、特に赤ワイン。

フルーツと一緒に食べると強調されてしまう赤ワインの渋味ですが、 多少渋味のあるフルーツと組み合わせれば ワインの渋味も気にならないのでは?との思惑がバッチリ当りました。


甘く芳醇な風味は赤ワインの酸味、渋味ともバランスよく調和し、 口の中にふくよかな旨味が広がります。 柿は白和えやサラダなど料理の具材としてもよく使われますが 生ハムメロンならぬ、生ハム柿は赤ワインととてもよく合うお手軽料理です。 柿のとろっとした甘みと生ハムの旨味・塩味はワインとの相性抜群。

フルーツは水分を抜いてドライフルーツにすれば、 ワインとも合わせやすくなる物が多いのですが、 まさに”和製ドライフルーツ”の干し柿は ワインに合うドライフルーツの代表格です。
さらに干し柿とクリームチーズと合わせると どんな赤ワインでも美味しく飲めてしまいます。 もちろん、ジョンカードとの組合せも最高です。

全体としてフルーツの中でも ・酸味の強すぎないもの ・水分が少なく質感のあるもの は比較的ワインと合わせやすい傾向にあるように感じました。

ぜひ、お試し下さい!


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