ボルドー・メドック地区ポイヤック村
シャトー・ラフィット・ロートシルト1982年
カベルネ・ソーヴィニョン70%
メルロー15%
カベルネ・フラン13%
プティ・ヴェルド2%
 世界一のワイン生産地ボルドー地方のメドック地方には500を超えるシャトーがありますが、それらのシャトーを公式に評価して格付けを行う試みが1855年に行われました。その時にグラン・クリュ第1級第1位にランクされたのがシャトー・ラフィットです。その後今日に至るまでその位置を守り続けている最も偉大なボルドー・ワインと言えます。
 ラフィットの名声が確立したのは、18世紀の事です。当時の英国首相だったサー・ウォルポールは、3ヵ月毎にラフィット1樽(300本分)を飲み干したと言います。また、ヴェルサイユ宮殿の公式ワインに採用されたことで、ラフィットは「王のワイン」となり、フランス中の貴族達が争ってラフィットを求めました。
 現在のシャトーの所有者は、こうした名声に胡座をかくことなく、著名な醸造コンサルタントのペイノー教授の指導のもとで毎年優れたワインを造り続けています。収穫した葡萄は厳しく選別され、収穫量の40%程度しかラフィットには使われません。これほど厳しく葡萄を選別しているため、不作と言われる年でも品質を落とすことがありません。
 1982年のラフィットは、並外れて優良だった年のワインらしく大柄かつバランスの取れたワインとなりました。深く濃いガーネット色で、黒スグリなどのブラック・チェリーの香りや焦がしたカラメルやシナモン、胡椒などのスパイシーな香りなどが複雑に絡み合っています。タンニンはベルベットのように滑らかに咽を滑り落ち、味わいは力強くかつ優雅で調和の取れたワインです。