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ワインメルマガ ソムリエの追言「飲み方」


ノムリエの独り言
「飲み方」



先般好き嫌い好みについて語りましたが、
ワインの飲み方にも好き嫌いはあるものです。
やはり慣れというものは簡単に変わりません。

食べ物の場合:お肉を食べる時 ヨーロッパではジャガイモがつき物です。
これはお肉の消化を助ける為にはなくてはならない物です。
僕が十二指腸潰瘍をやった時、生のジャガイモをかじった事で
十二指腸潰瘍を治しました。キャベツの十倍効きます。
フランス料理を沢山食べた時は必ずチーズが欲しくなります。

日本人がフランスで3日3晩フランス料理を食べると
大体の方は消化不良でダウンします。
息苦しく胸焼けのような・・。
弊社の社員を買い付けに連れて行くと僕は平気ですが、
美味しいからすぐ食べ過ぎてしまう。皆さん可愛そうに!
言っても聴いてくれません。
特に仕事で行った時などは忙しさとストレスからよけいでしょうか。

殆どの日本人はメインの食事で終わってしまいますが、
そこでチーズを食べると消化を助けます。
生活の知恵でしょうか。
日本の味噌汁、お茶などは特に効果があるかと思います。

麻布十番で舌を噛みそうなフランス名の
カウンター・フレンチ・レストランがあります。 タベログで1番でした。
行ってみると何とボトルでワインを飲んでる方は一人もいなく
皆さんグラスワインをなめる様にして飲んでました。それも一杯だけ。
まるで哲学を語っているかのように首を傾げながら・・!

グラスを始め (1杯1800円以上!)ボトルは5800円以上で
どれも頭が痛くなるような代物ばかり。
ところがメニューを見るとテタンジェ(シャンパーニュ)が8500円。
これは安い!2本頼んでしまいました。

僕は飲みながらでないと食べられないのです。
脂の強い場合は赤ワイン。
6年前、半年間お酒を止めた時がありましたが
何と食事の美味しくないと感じた事か!
何処もお酒に合わせて味が濃い。しょっぱいと感じました。

逆に食べる事無くお酒を飲むのも希有です。
食前に甘いポートワインを飲んで(1杯だけ)、
食事中は白ワイン、赤ワイン、コーヒー。
食後は殆どコニャクです。
たまに食べるデザートの時には シャンパーニュかマール(蒸留酒)です。

僕の父親は日本に一時帰国する時には大宮市にある
姉の家に泊まっていました。
150年以上続く老舗料亭・宴会場です。
その父が83歳の時のことです。
たまたまシャトー・ラ・ジョンカードをきらしていて日本酒を飲みました。

まずコップ1杯の水をゆっくり飲み、少しおなかに食べ物を入れ、 それからコップ1杯の剣菱樽酒を約30分ゆっくりと飲み干します。
その後どんどんピッチが上がっていってました。

勿論食事をしながらで、
毎晩約一升瓶1,5〜2本は飲んでいました。 僕は一晩で一升瓶1本が限界です。
しかも父の酔っている姿はついに見られませんでした。
戦前上海に6年(フランス租界)ボルドーに50年、
生涯どれだけのワインを飲んだのか・・・?
これだけでも相当ワイン生産者に貢献したのではないでしょうか。

フランス人も飲まなくなりました。
ましてや食事無しでワインを飲む事は 極めて珍しい事でした。



【 道上 雄峰 】
幼年時代フランス・ボルドーで育つ。
当時日本のワインが余りにもコストパフォーマンスが悪く憤りを感じ、自身での輸入販売を開始。




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