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愚息の独り言「幼年時代の旅行 第15話 ピラミッド」


愚息の独り言
「幼年時代の旅行 第15話 ピラミッド」

2013年11月29日



ピラミッドはなかなか見えてこない。丘に在るのかな?
周りに何も無いところだからすぐ見えてもいいはずだが?
そんな中、やっとの思いで到着、さすがに旗を持った観光団体が多い。
人工衛星から見える人口建造物!でかい!

ピラミッドの中は急な坂の回廊で暑い。しかも夏だ。 
バスでは冷房の効き過ぎで滅茶苦茶寒かったがピラミッドの中は滅茶苦茶暑い!まるで蒸し風呂のようだ。突然手すりのある細長く天井の高い回廊に出た。少し息が出来る。その坂の上にはガキの僕でさえ身体を屈(かが)めなければ通れない高さ1メートル20センチ程度の四角い門のような通路がある。
2~3メートルの通路に潜り進む。

昔メキシコの太陽の神殿(テオテイワカンのピラミッド)へ行った時のこと、そのピラミッドの石段はステップ幅が狭く20センチ程度しかないので、登るときにはどうと言うことはなかったが、降りる時にはピラミッドを背にしては降りられないので苦労した事がある。四つん這いでしか降りられなかった。

そうだ、神々に背を向けてはいけないのだ。
エジプトのピラミッドもきっと深々と礼をさせるために、
屈まなくては通れないようになっているのかもしれない。
だとしたら中は神聖な場所なのだろう。

中に入ると奥に花崗岩の様な石のお棺らしき物があるだけだ。
左側が崩れているように見える。きっとこじ開ける際に壊したのだと思う。
いろいろな前置きが無ければ賽銭箱の大きいのと勘違いしてしまいそうだ。
中は暗く裸電球があるので何とか見えるといった感じ。

広さは20坪ぐらいだろうか。
中を見て拍子抜けしたのはきっと僕だけではないだろう。何も無い。
ここに一人で来たらさぞや怖いだろうなと想像しながら回廊を下りてゆく。

外に出た。眩しい。暑い。が、カラッとしたさわやかな暑さだ。
ピラミッドの頂上に登ろうかとイギリス人青年が言っているので「僕も行く」と言ったが母が行かせてくれなかった。当時1964年は登る事が許されていた。登る道すらあった。

今は登る事は禁止されている。

20年後に、登ろうとして警官にピーピーと笛を鳴らされ、しかも道なき道なものでとうとう登れなかった。考古学者が登る反対側だった為、砂に覆われた石段はかなり危険だったので強引に登ったにもかかわらず途中引き返して降りてしまったのだ。
いまだに昔(この旅行中》登らなかった事を後悔している。

ピラミッドから出た後、ラクダに乗った。
ラクダは後ろ足から立つので前のめりに落っこちそうだった。
ラクダの座は位置が高くてカイロ中が見えた。何も無い、殺風景な町だった。

ラクダに乗って数百メートルたどり着いたのがあまりぱっとしない地下の入り口。
ピラミッドからあまり遠くないところだった。
其処を降りて行くと牛を祀っているのか、地下牧場なのか?
神殿の出来損ないのような場所だった。

中にはロイヤルブルーの天井に金色の海星(ヒトデ)が敷き詰められていた。綺麗だった。
その昔エジプト人が海でヒトデを見て星に見立てたそうだ。
でも本当にそうなのだろうか?では何故全部のヒトデが同じ方向に向いているのだろうか?
五芒星(ごぼうせい)として見れば分かりやすい。

人間が両手両足を開くと 五芒星の格好に成る。だけど頭が下に来る事はない。
全てのヒトデ(五芒星)が同じ方向の順列なのだ。
魔術師によると四次元の世界ではエネルギーの流れを平静にする形が五芒星だそうだ。

日本海軍のバッジ、アメリカの国防省(ペンタゴン)、ロシアの国防総省の建物も五芒星だ。伊勢の海女(あま)の短剣もお守り代わりに五芒星が彫ってある。

後で分かった事だが、殆どの壁画は色あせているのに此処だけ昔のままのようだった。
発見が最近なのか?それとも地下は保存が良いのか?
世の中には理解しがたい事がある。形も色もエネルギーを持つ。
神秘を感じざるを得ない。

人間に偶然は無いと言うが、砂漠が懐かしく感じる時がある。
子供の時からアラビアンナイトが大好きだった。
ラムセス2世の本が出た時も全巻を一気に読破した。
普段本を読むことが嫌いな僕が・・・?

タロットの本を訳した時は、同じ本なのに1行訳すのに3時間かかった時もあれば時間が止まったかのように何十ページもあっという間に訳し終わった事もあった。
時間は相対的というが、蚊取り線香が燃焼する時間にも似て子供の時は一日が長く年をとると一年でも短い。

千夜一夜物語についてはいろいろな研究がされているがとにかくタイトルが良い。
時間が相対的だと言わんばかりだ。

エジプトではスカラベは輪廻転生の象徴と言われている。  
エジプトの民は輪廻転生を信じていたそうだ。魂は永遠。
霊体が輪廻転生を繰り返し、肉体は今生限りとなる。

ただ唯一、司祭であるファラオのみが儀式の中でミイラにされ棺に納められる。
ファラオは来世に前世の自分の肉体を取りに現れることが出来ると信じて。

不思議な事にエジプトで発見されたミイラの70%以上は包帯だけで中身が無かったそうだ。
しかもその古墳は人が出入りした形跡が無い。

ただ王家の谷の時代以降はお金持ちは誰でもミイラにされたそうだ。
エジプト文明はアトランティスに起源するとも言われている。

だとしたらジプシーは成就出来なかった生き残りなのか?
謎が謎を生むのがエジプトだ!!!
もう少しエジプトについて考えてみたい。


続く



【 道上 雄峰 】
幼年時代フランス・ボルドーで育つ。
当時日本のワインが余りにもコストパフォーマンスが悪く憤りを感じ、自身での輸入販売を開始。



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