ノムリエの追言「ワインはご飯だ!」
こんにちは。MICHIGAMIワインの道上です。
今日は自己流の飲み方をお伝えします。
日本の酒飲みは、僕はこの酒しか飲まない、焼酎は芋だとか、いや麦だとか、好みのものがあってそれ以外は飲まないという方が結構います。
実はワインもそうなんです。
フランス人はワインを飲まなくなったとは言うものの未だ一人頭年間30リットル以上飲んでいます。
日本人の10倍以上です。
そしてボルドーしか飲まない方も多いのですが、基本的にまとめ買いしたものを飲んでいる方が未だに多いのです。
中には1,200本単位で買う方もいらっしゃいます。
沢山のワインを持っている事は喜びでもあり当たり外れのない買い方です。
しかも 一つのワインをずっと飲み続けると ワインに対する一つの基準が出来、年間通すと 寒かったり暑かったり湿気が多かったり少なかったり、又食べ物によっても大きく変化します。
日本人は毎回毎回違うお米を買いますか?
多くの方はご自身のお好みのお米が有るのではないでしょうか?
毎回違うものを選ぶのは おそらく外国の方では?
あくまでもワインは食事をサポートするものでメインではありません。
だからこそ美味しくてリーズナブルなワインがありがたいのです。
フランス人は多くの日本人が毎回毎回違ったワインを首をかしげながら飲む姿を見てびっくりします。
しかも何も食べないで赤ワインを飲む姿を見て僕もびっくりしてました。
おかず無しでご飯を食べるでしょうか?
ワインは料理のソース、と僕は40年前から言っていたのですが最近某有名人が「ワインは最後のソース」と言ったとかで今回はご飯に例えてみました(笑)。
以前フランス最大級の酒会社のシャンパーニュの責任者と虎の門でランチをした際のお話です。
彼曰く、あるイタリアン・レストランで、ワイン・リストを見て ビールを頼んでしまったそうです。
さすがに奥さんが「貴方フランス人?」といって驚きましたが、僕には良く分かります。
まずいビールはありません。
好きか嫌いかです。
不味いワインは有ります。
頭が痛くなるワインは有ります。
それでも平気でそんなワインを飲む日本人の多い事!!
がっかりします。
ワインは気取ったものではありません。
美味しい飲み物です。
格付けワインだとか 高級ワインだとか言い出したのはこの40年のこと。
それまでフランスではあまり能書きは言いませんでした。
ここ50年間でワインの飲む量が3分の一に減ったフランスでは値段が高騰しました。
日本ではあまりお酒を飲まない方がワインを飲んでいます。
酒豪は日本酒に焼酎!
能書きを言わないでワインをがぶ飲みしましょう!
道上
日本では富の象徴として「蔵が建つ」と言います。
酒蔵も有りますが 基本は米蔵でしたね。
フランスではブドウ畑を南方の方でCote(丘)東の方ではDomaine (領域)南西のボルドーではchateau (城)と呼びます。
ワインを沢山持つと言ことが富の象徴であったフランスでは、ブドウ畑を持つことが国民の夢でした。
ボルドーのブドウ畑にはお城が多くそこでブドウ畑の名称がシャトーになったのです