赤ラベルは、張りを感じさせるガーネットの色合いが強く、黒に近い色をしています。

エッジの変化も少なく、まだまだこれから美味しく熟成をしていくと思われます。とても深みがあって美味しいです。

赤ラベルからは、カシスを煮詰めたような甘く濃厚なコンポートの香り、プラム、梅、バラの花、ユーカリ、シソ・・・様々な香りがあります。それらが香ばしい樽の香りと相まって、非常に複雑なブーケ※を感じます。

※ブーケ
アロマと呼ばれる果実由来の花や果物、ハーブを連想させるフレッシュな香りや発酵によって生じるバターやナッツのような香りに対して、木樽やビンでの熟成によって生まれる複雑な香り。枯れ葉、腐葉土、トリュフ、獣臭、燻煙、紅茶、タバコなど様々に表現されます。

口当たりはしっとりとした質感、凝縮感の強い果汁エキス。舌の上ではふくよかで優しい果実味が広がります。

タンニンはまだしっかりと感じられ、ややざらつきを覚えます。香りからは、飲み頃を迎えて熟成による甘さや柔らかさが出てきていると思ったのですが、飲み込んでみるとまだ硬い印象があります。 余韻も長く8秒、スパイシーな風味が残ります。ミネラルは、鉄と石灰をあわせたようなわずかな苦味があります。

赤ラベルは味わいに深みがあるものの、タンニンがまだ大きく硬い印象をであることが判ります。

出来れば飲む30分前ぐらいに開栓してください。