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バックナンバー( 最新5話分)

■コルクを抜くまでの保存方法や温度管理は?

ワインセラーは保存に適していない?
窮屈すぎるワインセラーの空間、その理由は・・・。

■ワインの上手な購入方法を教えて!

よくある質問の一つ、ワインはどんなお店で買うのが良いのか。
コストパフォーマンスの良い仕入れとは?
沢山種類を置いてあるお店のワインは高い?その理由とは・・・。

■ワインはご飯のようなもの?

フランス人は多くの日本人が毎回違ったワインを首をかしげながら飲む姿を見てびっくりしています。
日本人は毎回毎回違うお米を買うでしょうか?多くの方はお好みのお米があります。
同じようにワインも同じものを飲み続けることでワインに対する基準ができるようになります。

■ボルドーとブルゴーニュ

日本ではボルドーとブルゴーニュはフランスの2大生産地として、ワインの双璧のように言われていますが、実際のところは?ヨーロッパでのブルゴーニュの赤ワインの評価は?

■ワインは栓を開けてからどのくらいの時間美味しく飲める?

ワインや好みによりますが、一般に売られているワインなら30分位といったところでしょうか。しかし、カベルネソーヴィニョンの割合が高いものは2時間位経ったほうが美味しい場合が多く、何と開けてから翌日の方が美味しくなっているワインも??

■ボルドーの赤ワインは他と何が違うのでしょう?

ワインの歴史、生産量、どれをとってもボルドーは世界を圧倒しています。
フランスにとってそしてヨーロッパの歴史においてボルドーは大変重要な都市です。
フランス史上2度もボルドーに首都が置かれたことをご存知ですか?

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10月15日配信 ソムリエの追言「ワインの選び方 ヴィンテージ」

10月8日配信 ソムリエの追言「シャンパーニュとスパークリングワインの一般的な造りかた」

10月1日配信 ソムリエの追言「ロゼワインの一般的な造りかた」

9月24日配信 ソムリエの追言「白ワインの一般的な造りかた」

9月17日配信 ソムリエの追言「赤ワインの一般的な造りかた」



■コルクを抜くまでの保存方法や温度管理は?

ワインセラーは保存に適していない?
窮屈すぎるワインセラーの空間、その理由は・・・。

■ワインの上手な購入方法を教えて!

よくある質問の一つ、ワインはどんなお店で買うのが良いのか。
コストパフォーマンスの良い仕入れとは?
沢山種類を置いてあるお店のワインは高い?その理由とは・・・。

■ワインはご飯のようなもの?

フランス人は多くの日本人が毎回違ったワインを首をかしげながら飲む姿を見てびっくりしています。
日本人は毎回毎回違うお米を買うでしょうか?多くの方はお好みのお米があります。
同じようにワインも同じものを飲み続けることでワインに対する基準ができるようになります。

■ボルドーとブルゴーニュ

日本ではボルドーとブルゴーニュはフランスの2大生産地として、ワインの双璧のように言われていますが、実際のところは?ヨーロッパでのブルゴーニュの赤ワインの評価は?

■ワインは栓を開けてからどのくらいの時間美味しく飲める?

ワインや好みによりますが、一般に売られているワインなら30分位といったところでしょうか。しかし、カベルネソーヴィニョンの割合が高いものは2時間位経ったほうが美味しい場合が多く、何と開けてから翌日の方が美味しくなっているワインも??

■ボルドーの赤ワインは他と何が違うのでしょう?

ワインの歴史、生産量、どれをとってもボルドーは世界を圧倒しています。
フランスにとってそしてヨーロッパの歴史においてボルドーは大変重要な都市です。
フランス史上2度もボルドーに首都が置かれたことをご存知ですか?

ソムリエの追言「冷奴とアイスとワインと温泉卵 の関係~添加物について~ 」

添加物について


ソムリエの追言
「冷奴とアイスとワインと温泉卵 の関係~添加物について~ 」

●外国の方の読者も多くいらっしゃるので、漢字にふりがなをつけてお送りしております。

M「ワインって、ブドウだけで造(つく)られるのではないんですね。 」

K「いきなりどうしたの」

M「実は、友達にワインを勧(すす)めたら、添加物(てんかぶつ)を使ったものを口にすると頭が痛くなるといわれて・・・ ワインには添加物が入ってるんですよね。」

K「いやいや、そんな、添加物といっても心配するほどではないよ。」

M「え、どうしてですか。体に悪いとか言われてません?」

K「その辺は専門家(せんもんか)にまかせるとして、
ところで添加物については、知っている?」

M「なんとなくですね。お弁当などの保存料(ほぞんりょう)として、
使われたりしてるものがそうですよね。」

K「そうだね。あとは、ハム・ソーセージやかまぼこなどの加工食品(かこうしょくひん)をつくる際にも、使われているね。私達が口にする加工食品をつくるときに使われるもので、その素材と水を抜かしたものを添加物と呼ぶんだ。 食品を長持ちさせるために、添加物を加えるといったところだね。」

K「それとは、別に。たとえば、うーん、そうだ、冷奴(ひややっこ)は好きかい?」

M「なんで、冷奴なんですか、ワインの話聞きたいのに。 冷奴が添加物で作られているとでも?」

K「うん、昨日の夜、冷奴だけだったから・・・。 と、いうより、豆腐そのものが添加物の作用で出来ているんだ。大豆と「にがり」。 この「にがり」が添加物だよ。」

K「添加物による食品として、歴史あるものなんだが、
添加物が加えられているイメージないよね。 あと、こんにゃく もそう。」

K「それに、つめたーく甘いアイスクリーム。これも、添加物の働きで出来ているんだ。
昔からある健康的な食べものや、誰もが口にする食べ物が添加物でできてるんだ。」

M「添加物に囲まれた暮らしの中で生きてきたとでも言いたそうですね。
でも、みんな同じ添加物ではないですよね。」

K「もちろん、添加物の種類はたくさんある。それぞれ役割も違う。」

M「それで、ワインの添加物ってなんですか。本題に戻って下さい。」

K「代表的な物は亜硫酸(ありゅうさん)。
二酸化硫黄(にさんかいおう)とも呼ばれている。酸化防止剤(さんかぼうしざい)だ。」

M「亜硫酸。なんか硫酸という響(ひび)きが嫌(いや)ですね。体に悪そう・・・。」

K「うーん、確かに呼び方としても、別名 「防腐剤(ぼうふざい)」なんて呼んでたりするしなぁ。」

M「やっぱり、彼女にワイン勧めるのやめます、私も・・」

K「待った!待った! 勝手に判断しない!話はこれから。」

K「その亜硫酸、ワインを作るときに添加するのだが、時間がたつにつれ、他の成分とくっついて、本来の亜硫酸でなくなってしまうんだ。難しくいうと結合型(けつごうがた) 亜硫酸と呼ぶらしい。」

K「あと、揮発性(きはつせい)も高いので、ワインの中に存在しているものは、コルクを開けて  グラスに注いだ時点で亜硫酸のほとんどは抜けてしまっているんだ。」

M「ほとんどということは、まだ残っているんですよね。」

K「それは、事実。しかし、健康を害しない基準(きじゅん)がとりきめられていて、
それに 基づく量になっているので心配することはないと思うよ。」

K「そうそう、亜硫酸の影響(えいきょう)を受けているものは、温泉卵(おんせんたまご)があるね。温泉卵が体に悪いとか聞いたことあるかい?  あと、脅かすわけではないけど、亜硫酸自体は、天然(てんねん)にも存在する物質で、あらゆる食べ物に微量(びりょう)に含まれているんだ。 加工食品はもちろん、野菜も魚にも。ビールにだって含まれているものもある。」

M「え、そうなんですか。つまり、亜硫酸は、知らずに摂取(せっしゅ)していると。」

K「これは、想像だけど、ワイン1本に含まれる亜硫酸より、
一週間で口にする食べ物に 含まれている亜硫酸のほうが多くなる場合だってありうるってことだ。」

M「 えーっ!」

K「でも、今まで、亜硫酸のせいで、どこか悪くなってるかい?」

M「いいえ。というか、意識してませんでしたから。判りません!」

K「健康を害しない基準があるといったけど、これによれば、
大人が毎日1本飲んで 80年間飲み続けても問題ない量になっているんだ。」

M「 でも、誰か試したわけではないんですよね。

K「いや、故 道上伯 さんは、亡くなる90歳まで、毎日2、3本飲んでたらしい!  
ただ、確かに、それ以外では実験結果からの予測でしかないね。」

K「ただ、実際に使われている量は、この基準の半分以下がほとんどで、
ワインの造り手も、極力減らそうとしているんだ。」

M「 なら、使わなくてもいいじゃないですか。なんで、亜硫酸なんか使うんですか。」

K「ブドウを潰して果汁からつくるワインの宿命なんだ。でないと、常温の中で空気にふれていれば、 バクテリアの餌食(えじき)にもなるし、どんどん傷(いた)んでいってしまう。 例えば丸ごとのリンゴと半分に切ったリンゴ。どちらが、先に色が変わって傷むと思う。」

M「誰でもわかる例えですね。切ったリンゴです。」

K「その切ったリンゴを塩水や、レモン水に付けとくと?」

M「色が変わりません。変わりづらいかな。」

K「そう、ワインでは、亜硫酸をを加えることによって、果汁のときも、ワインになってからも酸化やバクテリアから守ることができるし、 さらに再発酵(はっこう)の防止や爽(さわ)やかなワインやゆっくりと熟成(じゅくせい)したおいしいワインを生み出すこともできるんだ。」

M「へぇー、そんな役割(やくわり)があるんですか。
なんか、輸出(ゆしゅつ)の為だけに、酸化防止剤として入れてるんじゃないんですね。」

K「そうなんだ。いつの間にかそのイメージが出来てしまったようなんだ。
イメージといえば、亜硫酸を最後に添加してる感じを持ってないかい?」

M「違うんですか」

K「もちろん、ボトルに詰める前のろ過の時もあるが、その時だけでもない。」

K「樽などでの熟成が終わった後のオリ引き時や、収穫(しゅうかく)したブドウの除梗(じょこう)の時にも亜硫酸を使う時がある。 すべてのワインとはかぎらないが、その時、その時と亜硫酸によって、果汁・ワイン、ひいてはワインづくり全体が守られているんだ。」

M「亜硫酸がワインを守っていることは理解できました。けど、コンビニやスーパーで売っている、酸化防止剤無添加(むてんか)ワインは亜硫酸が入ってないんですよね。」

K「そうなんだ。でも、長所があれば、短所もある。そういうワインは、熟成はしないし、早めに飲まなければならないんだ。 もう一つ、亜硫酸を使わないでワインを作ること自体は難しくない。 ただ、販売のために、ある程度保管されることを前提にした場合は・・・」

M「場合は、何ですか。」

K「果汁を凍らせたり、バクテリアの活動を抑えるため、醸造所(じょうぞうじょ)はもちろん、収穫したブドウがある処や果汁になった後の全ての場を低い温度にしたり、空気に触れさせないようにと、そのための設備が必要になったりするはずなんだ。」

M「何か、大掛かりですね。イメージ的には、
一番自然に、素直に作られていると思ったんですが・・・・。」

K「自然のままのワインつくりに何が必要かを知っているのは、やはりワイン先進国のヨーロッパだろうね。 そのヨーロッパが、いまだに添加してつくっているにはそれなりの理由があるんじゃないかな。」

K「それと、フランス人が1人当り年間に飲む量は50リットルを超えてるんだ。 日本人はその25分の1以下、2リットルにも届いていない。 その日本人が、亜硫酸を気にしすぎるのもどうなんだろう。 もともと、アルコール自体、飲みすぎれば健康を害するものなんだから。」

M「でも、化学製品のアレルギー体質や、ぜんそくを患(わずら)っている方には深刻(しんこく)な問題ですよ。」

K「そうだったね。ならば、 万一、あくまで万が一なんだけど、
亜硫酸と相性が悪ければ、特に甘口のワインは避(さ)けておいたほうがいいかも知れない。」

M「なぜですか。」

K「多くの国で、甘口ワインの方が亜硫酸を添加できる基準量が多いからだよ。」

M「えー、彼女に勧めたの、デザートワインですよ。
甘くて美味しい、ワインというか飲むスイーツだからって・・・。  
やっぱり勧められないじゃないですか!」

K「基準量が多いからといって、必ずしも添加している量が多いというわけではないと思うけど・・・。」

M「確信はないんですよね。」

K「・・・はい。」

K「うーん、言いづらくなった感があるが、亜硫酸の他にも使われてる添加物が・・・。」

M「他にもあるんですか!」

K「そんな風にいわなくても。」

K「後は保存料として、ソルビン酸が使われることがある。」  

M「ソルビン酸ですか。なにか、これも・・・。あっ、何か、目にした気が。」

K「お弁当やハム・ソーセージ類を含め様々な食品に使われている添加物で、必ず目にしてきているはず。 このソルビン酸は、特に甘口のワインに使われるという話なんだよね。」

M「また、甘口ワインですか。」

K「亜硫酸の補助(ほじょ)的な役割として、
やはり、ワインを安定させることが目的なんだ。糖分が残っていて、酵母があると・・・。」

M「発酵する!」

K「さすが!それを防ぐために酵母を抑えるのに添加されるというワケ。 でも、醸造所の衛生(えいせい)面、醸造技術も進化してきているせいで、ソルビン酸 の使用は減ってきているんだ。」

M「甘口のワイン飲む人も減ってきてますもんね。」

K「そんな風にいわなくても。」

K「あとは、」

M「まだ、あるんですか!」

K「アスコルビン酸といって、こ・れ・は、ビタミンCだ!」

M「なにか、自慢気(じまんげ)に言ってませんか?」

K「やはり、酸化防止剤として亜硫酸の補助の役割、
しかもフレッシュな辛口白ワインつくりの果汁に 添加されるビタミンCだ。」

M「2回も言わなくていいです。」

K「とまあ、こんなところがワインに関係する添加物ですかな。日本はかなり前から、添加物に関する表示義務があるから、亜硫酸(二酸化イオウ)の表示はよくみると思う。 EU諸国(しょこく)のワインも、2005年より表示しなければならなくなったようだから、ラベルを参考(さんこう)にしてワインを 選ぶことも勧めてみればいいんじゃないかな。また、造り手によっては、同じワインでも亜硫酸無添加のワインを作ってリリースしているんだ。 圧倒的(あっとうてき)に数は少ないけど」

M「へぇー。そうなんですか、日本だけではないんですね。」

K「とにかく、これだけ市場にワインがあるわけだから、飲みわけてもいいと思うんだ。
美味しく感じる、感じないは人それぞれだから。
ただ、酸化防止剤 無添加だから 健康に良い
亜硫酸 添加だから 健康に悪い と決め付けるのは問題があると思う。
もちろん、美味しいワインが飲めればそれでいいと思う。

K「できるなら、こんなシーンが望ましいな。
「あ、このワインなかなか美味しいな、」 とボトルに手を掛け、裏ラベルをみて
「そうか、亜硫酸 無添加だから フレッシュな感じが活きてるんだ!」 なんて。
私の理想としては、 無添加を売りにするんではなく、味でワインの存在感(そんざいかん)を出してほしい。
そんなワインに出会うことを楽しみにしてるんだ。」

M「最後は理想論(りそうろん)で終わってしまいましたね。

いかがでしたか、添加物とワインの関係、ご理解いただけましたでしょうか。  

それはそうと、長文お読み頂き有難う御座いました。  

【道上の独り言 】
私の友人で世界最大の添加物研究所をチンタオ(中国)で遣って居た男がいます。 彼曰く今日、添加物の入って居ない食べ物は稀有だと、ましてやそうでないものは別のもっと悪い物が入っていると。

ワインに亜硫酸を入れる話は聞いた事が無い。 作る段階で害虫から守るために使用される事が殆どです。よく葡萄が黒光りして(紫色?)見えますね! あれがそうです。 あと50年以上のワインでリコルクする事があります。水かさが減るため付け足すのです。その際に多少入れる事はあります。

赤ワインはお酒の中で唯一のアルカリ性です。健康のために飲む人も多いのです。 ワインは本来全てオーガニックです。ただオーガニックの表示が出来るためには色んな検査・指定条項があり お値段が高くなってしまいます。 私はオーガニックと表示されるものは基本買いません。コスパが悪いからです。 弊社で扱っているシャトータランスはオーガニックの表示がありますが、偶々です。


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「冷奴とアイスとワインと温泉卵 の関係~添加物について~ 」


添加物について

●外国の方の読者も多くいらっしゃるので、漢字にふりがなをつけてお送りしております。

M「ワインって、ブドウだけで造(つく)られるのではないんですね。

K「いきなりどうしたの」

M「実は、友達にワインを勧(すす)めたら、添加物(てんかぶつ)を使ったものを口にすると頭が痛くなるといわれて・・・ワインには添加物が入ってるんですよね。」

K「いやいや、そんな、添加物といっても心配するほどではないよ。」

M「え、どうしてですか。体に悪いとか言われてません?」

K「その辺は専門家(せんもんか)にまかせるとして、ところで添加物については、知っている?」

M「なんとなくですね。お弁当などの保存料(ほぞんりょう)として、使われたりしてるものがそうですよね。」

K「そうだね。あとは、ハム・ソーセージやかまぼこなどの加工食品(かこうしょくひん)をつくる際にも、使われているね。私達が口にする加工食品をつくるときに使われるもので、その素材と水を抜かしたものを添加物と呼ぶんだ。食品を長持ちさせるために、添加物を加えるといったところだね。」

K「それとは、別に。たとえば、うーん、そうだ、冷奴(ひややっこ)は好きかい?」

M「なんで、冷奴なんですか、ワインの話聞きたいのに。 冷奴が添加物で作られているとでも?」

K「うん、昨日の夜、冷奴だけだったから・・・。 と、いうより、豆腐そのものが添加物の作用で出来ているんだ。大豆と「にがり」。この「にがり」が添加物だよ。」

K「添加物による食品として、歴史あるものなんだが、添加物が加えられているイメージないよね。 あと、こんにゃく もそう。」

K「それに、つめたーく甘いアイスクリーム。これも、添加物の働きで出来ているんだ。

昔からある健康的な食べものや、誰もが口にする食べ物が添加物でできてるんだ。」

M「添加物に囲まれた暮らしの中で生きてきたとでも言いたそうですね。でも、みんな同じ添加物ではないですよね。」

K「もちろん、添加物の種類はたくさんある。それぞれ役割も違う。」

M「それで、ワインの添加物ってなんですか。本題に戻って下さい。」

K「代表的な物は亜硫酸(ありゅうさん)。二酸化硫黄(にさんかいおう)とも呼ばれている。酸化防止剤(さんかぼうしざい)だ。」

M「亜硫酸。なんか硫酸という響(ひび)きが嫌(いや)ですね。体に悪そう・・・。」

K「うーん、確かに呼び方としても、別名 「防腐剤(ぼうふざい)」なんて呼んでたりするしなぁ。」

M「やっぱり、彼女にワイン勧めるのやめます、私も・・」

K「待った!待った! 勝手に判断しない!話はこれから。」

K「その亜硫酸、ワインを作るときに添加するのだが、時間がたつにつれ、他の成分とくっついて、本来の亜硫酸でなくなってしまうんだ。難しくいうと結合型(けつごうがた) 亜硫酸と呼ぶらしい。」

K「あと、揮発性(きはつせい)も高いので、ワインの中に存在しているものは、コルクを開けて  グラスに注いだ時点で亜硫酸のほとんどは抜けてしまっているんだ。」

M「ほとんどということは、まだ残っているんですよね。」

K「それは、事実。しかし、健康を害しない基準(きじゅん)がとりきめられていて、それに基づく量になっているので心配することはないと思うよ。」

K「そうそう、亜硫酸の影響(えいきょう)を受けているものは、温泉卵(おんせんたまご)があるね。温泉卵が体に悪いとか聞いたことあるかい?

あと、脅かすわけではないけど、亜硫酸自体は、天然(てんねん)にも存在する物質で、あらゆる食べ物に微量(びりょう)に含まれているんだ。加工食品はもちろん、野菜も魚にも。ビールにだって含まれているものもある。」

M「え、そうなんですか。つまり、亜硫酸は、知らずに摂取(せっしゅ)していると。」

K「これは、想像だけど、ワイン1本に含まれる亜硫酸より、一週間で口にする食べ物に含まれている亜硫酸のほうが多くなる場合だってありうるってことだ。」

M「 えーっ!」

K「でも、今まで、亜硫酸のせいで、どこか悪くなってるかい?」

M「いいえ。というか、意識してませんでしたから。判りません!」

K「健康を害しない基準があるといったけど、これによれば、大人が毎日1本飲んで 80年間飲み続けても問題ない量になっているんだ。」

M「 でも、誰か試したわけではないんですよね。

K「いや、故 道上伯 さんは、亡くなる90歳まで、毎日2、3本飲んでたらしい!ただ、確かに、それ以外では実験結果からの予測でしかないね。」

K「ただ、実際に使われている量は、この基準の半分以下がほとんどで、ワインの造り手も、極力減らそうとしているんだ。」

M「 なら、使わなくてもいいじゃないですか。なんで、亜硫酸なんか使うんですか。」

K「ブドウを潰して果汁からつくるワインの宿命なんだ。でないと、常温の中で空気にふれていれば、バクテリアの餌食(えじき)にもなるし、どんどん傷(いた)んでいってしまう。

例えば丸ごとのリンゴと半分に切ったリンゴ。どちらが、先に色が変わって傷むと思う。」

M「誰でもわかる例えですね。切ったリンゴです。」

K「その切ったリンゴを塩水や、レモン水に付けとくと?」

M「色が変わりません。変わりづらいかな。」

K「そう、ワインでは、亜硫酸をを加えることによって、果汁のときも、ワインになってからも酸化やバクテリアから守ることができるし、さらに再発酵(はっこう)の防止や爽(さわ)やかなワインやゆっくりと熟成(じゅくせい)したおいしいワインを生み出すこともできるんだ。」

M「へぇー、そんな役割(やくわり)があるんですか。なんか、輸出(ゆしゅつ)の為だけに、酸化防止剤として入れてるんじゃないんですね。」

K「そうなんだ。いつの間にかそのイメージが出来てしまったようなんだ。

イメージといえば、亜硫酸を最後に添加してる感じを持ってないかい?」

M「違うんですか」

K「もちろん、ボトルに詰める前のろ過の時もあるが、その時だけでもない。」

K「樽などでの熟成が終わった後のオリ引き時や、収穫(しゅうかく)したブドウの除梗(じょこう)の時にも亜硫酸を使う時がある。すべてのワインとはかぎらないが、その時、その時と亜硫酸によって、果汁・ワイン、ひいてはワインづくり全体が守られているんだ。」

M「亜硫酸がワインを守っていることは理解できました。けど、コンビニやスーパーで売っている、酸化防止剤無添加(むてんか)ワインは亜硫酸が入ってないんですよね。」

K「そうなんだ。でも、長所があれば、短所もある。そういうワインは、熟成はしないし、早めに飲まなければならないんだ。もう一つ、亜硫酸を使わないでワインを作ること自体は難しくない。ただ、販売のために、ある程度保管されることを前提にした場合は・・・」

M「場合は、何ですか。」

K「果汁を凍らせたり、バクテリアの活動を抑えるため、醸造所(じょうぞうじょ)はもちろん、収穫したブドウがある処や果汁になった後の全ての場を低い温度にしたり、空気に触れさせないようにと、そのための設備が必要になったりするはずなんだ。」

M「何か、大掛かりですね。イメージ的には、一番自然に、素直に作られていると思ったんですが・・・・。」

K「自然のままのワインつくりに何が必要かを知っているのは、やはりワイン先進国のヨーロッパだろうね。そのヨーロッパが、いまだに添加してつくっているにはそれなりの理由があるんじゃないかな。」

K「それと、フランス人が1人当り年間に飲む量は50リットルを超えてるんだ。日本人はその25分の1以下、2リットルにも届いていない。その日本人が、亜硫酸を気にしすぎるのもどうなんだろう。もともと、アルコール自体、飲みすぎれば健康を害するものなんだから。」

M「でも、化学製品のアレルギー体質や、ぜんそくを患(わずら)っている方には深刻(しんこく)な問題ですよ。」

K「そうだったね。ならば、万一、あくまで万が一なんだけど、亜硫酸と相性が悪ければ、特に甘口のワインは避(さ)けておいたほうがいいかも知れない。」

M「なぜですか。」

K「多くの国で、甘口ワインの方が亜硫酸を添加できる基準量が多いからだよ。」

M「えー、彼女に勧めたの、デザートワインですよ。甘くて美味しい、ワインというか飲むスイーツだからって・・・。やっぱり勧められないじゃないですか!」

K「基準量が多いからといって、必ずしも添加している量が多いというわけではないと思うけど・・・。」

M「確信はないんですよね。」

K「・・・はい。」

K「うーん、言いづらくなった感があるが、亜硫酸の他にも使われてる添加物が・・・。」

M「他にもあるんですか!」

K「そんな風にいわなくても。」

K「後は保存料として、ソルビン酸が使われることがある。」

M「ソルビン酸ですか。なにか、これも・・・。あっ、何か、目にした気が。」

K「お弁当やハム・ソーセージ類を含め様々な食品に使われている添加物で、必ず目にしてきているはず。 このソルビン酸は、特に甘口のワインに使われるという話なんだよね。」

M「また、甘口ワインですか。」

K「亜硫酸の補助(ほじょ)的な役割として、やはり、ワインを安定させることが目的なんだ。糖分が残っていて、酵母があると・・・。」

M「発酵する!」

K「さすが!それを防ぐために酵母を抑えるのに添加されるというワケ。 でも、醸造所の衛生(えいせい)面、醸造技術も進化してきているせいで、ソルビン酸 の使用は減ってきているんだ。」

M「甘口のワイン飲む人も減ってきてますもんね。」

K「そんな風にいわなくても。」

K「あとは、」

M「まだ、あるんですか!」

K「アスコルビン酸といって、こ・れ・は、ビタミンCだ!」

M「なにか、自慢気(じまんげ)に言ってませんか?」

K「やはり、酸化防止剤として亜硫酸の補助の役割、しかもフレッシュな辛口白ワインつくりの果汁に添加されるビタミンCだ。」

M「2回も言わなくていいです。」

K「とまあ、こんなところがワインに関係する添加物ですかな。日本はかなり前から、添加物に関する表示義務があるから、亜硫酸(二酸化イオウ)の表示はよくみると思う。

EU諸国(しょこく)のワインも、2005年より表示しなければならなくなったようだから、ラベルを参考(さんこう)にしてワインを選ぶことも勧めてみればいいんじゃないかな。また、造り手によっては、同じワインでも亜硫酸無添加のワインを作ってリリースしているんだ。圧倒的(あっとうてき)に数は少ないけど」

M「へぇー。そうなんですか、日本だけではないんですね。」

K「とにかく、これだけ市場にワインがあるわけだから、飲みわけてもいいと思うんだ。美味しく感じる、感じないは人それぞれだから。

ただ、酸化防止剤 無添加だから 健康に良い 亜硫酸 添加だから 健康に悪い と決め付けるのは問題があると思う。もちろん、美味しいワインが飲めればそれでいいと思う。

K「できるなら、こんなシーンが望ましいな。「あ、このワインなかなか美味しいな、」 とボトルに手を掛け、裏ラベルをみて「そうか、亜硫酸 無添加だから フレッシュな感じが活きてるんだ!」 なんて。

私の理想としては、 無添加を売りにするんではなく、味でワインの存在感(そんざいかん)を出してほしい。そんなワインに出会うことを楽しみにしてるんだ。」

M「最後は理想論(りそうろん)で終わってしまいましたね。

いかがでしたか、添加物とワインの関係、ご理解いただけましたでしょうか。それはそうと、長文お読み頂き有難う御座いました。

【道上の独り言 】
私の友人で世界最大の添加物研究所をチンタオ(中国)で遣って居た男がいます。

彼曰く今日、添加物の入って居ない食べ物は稀有だと、ましてやそうでないものは別のもっと悪い物が入っていると。

ワインに亜硫酸を入れる話は聞いた事が無い。作る段階で害虫から守るために使用される事が殆どです。よく葡萄が黒光りして(紫色?)見えますね!あれがそうです。

あと50年以上のワインでリコルクする事があります。水かさが減るため付け足すのです。その際に多少入れる事はあります。

赤ワインはお酒の中で唯一のアルカリ性です。健康のために飲む人も多いのです。ワインは本来全てオーガニックです。ただオーガニックの表示が出来るためには色んな検査・指定条項がありお値段が高くなってしまいます。私はオーガニックと表示されるものは基本買いません。コスパが悪いからです。

弊社で扱っているシャトータランスはオーガニックの表示がありますが、偶々です。

ソムリエの追言「ワインの選び方 ヴィンテージ」



ソムリエの追言「ワインの選び方 ヴィンテージ」
「この92年は、豊作?」

と、ワインリストを手にした男性の言葉。

「いえ、豊作というより、天候不順です、が・・・・」
説明を続けようとするその言葉をさえぎるように、

「じゃあ、このワイン飲んでみたいんだけど」

「良い年ではないですけど宜しいんですか?」

「このワインって、昔出来の悪かった息子って感じだろ」

「え、?」

「だから、手が掛かったけど、立派に世に出たんだろ。」

実におもしろい考え方でした。 逆説的な考え方です。
そして、それが見事なまでに本質を突いているのです。

ヴィンテージチャートなるものが存在します。
天候から、ブドウのあくまで一般的な作柄の良し悪しを 数値にして総合的に評価するものです。 良い評価にばかり気にかけてしまいがちですが、
本来のこのチャートの目的は、別のところに有るのです。

農作物の面と熟成するものとしてのワインの特性を 表したものなのです。
つまり、天候が良くてブドウの状態がよければ、
それだけ濃縮したワインとして出来上がり、熟成耐性もあがり、
飲み頃を迎えるまで時間がかかります。

一方、ブドウの状態がよくなければ、熟成耐性は下がるので、
飲み頃を迎えるのが早くなります。
そう、飲み頃の目安を伝えることが目的の一つなのです。

そして、もう一つ言える事は、ヴィンテージの良くないとされるワインは、
ある意味努力して作られているということです。
良いときは手を加えなくてもよい、
だからこそ、よくない時に 手をかける、大事にする。

今回の男性のワインの選択もそんな精神を持っていた方だからこそ、
そのワインの魅力的な時期に出会ったのです。

実際、そのワインにとって、飲み頃を迎え始めた味わいで満足されていました。
もちろん、味わいは良い年のほうが大概、美味しくなります。
しかし、飲むべき時期を迎えているものから飲むことこそ
ワインの楽しみ方に通じている気がするのです。

注意すべきは、ヴィンテージチャートはあくまで目安であり、
産地・生産者によってブドウの生育状況が異なること、
また 各発表団体毎によってチャートの指標も異なることを付け加えておきます。

ぜひとも、ヴィンテージチャートを参考にしたワイン選びをしてみてください。

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ソムリエの追言「ワインの選び方 ヴィンテージ」


「この92年は、豊作?」

と、ワインリストを手にした男性の言葉。

「いえ、豊作というより、天候不順です、が・・・・」説明を続けようとするその言葉をさえぎるように、

「じゃあ、このワイン飲んでみたいんだけど」

「良い年ではないですけど宜しいんですか?」

「このワインって、昔出来の悪かった息子って感じだろ」

「え、?」

「だから、手が掛かったけど、立派に世に出たんだろ。」

実におもしろい考え方でした。逆説的な考え方です。そして、それが見事なまでに本質を突いているのです。

ヴィンテージチャートなるものが存在します。天候から、ブドウのあくまで一般的な作柄の良し悪しを数値にして総合的に評価するものです。

良い評価にばかり気にかけてしまいがちですが、本来のこのチャートの目的は、別のところに有るのです。

農作物の面と熟成するものとしてのワインの特性を表したものなのです。

つまり、天候が良くてブドウの状態がよければ、それだけ濃縮したワインとして出来上がり、熟成耐性もあがり、飲み頃を迎えるまで時間がかかります。

一方、ブドウの状態がよくなければ、熟成耐性は下がるので、飲み頃を迎えるのが早くなります。そう、飲み頃の目安を伝えることが目的の一つなのです。

そして、もう一つ言える事は、ヴィンテージの良くないとされるワインは、ある意味努力して作られているということです。

良いときは手を加えなくてもよい、だからこそ、よくない時に手をかける、大事にする。

今回の男性のワインの選択もそんな精神を持っていた方だからこそ、そのワインの魅力的な時期に出会ったのです。

実際、そのワインにとって、飲み頃を迎え始めた味わいで満足されていました。

もちろん、味わいは良い年のほうが大概、美味しくなります。しかし、飲むべき時期を迎えているものから飲むことこそワインの楽しみ方に通じている気がするのです。

注意すべきは、ヴィンテージチャートはあくまで目安であり、産地・生産者によってブドウの生育状況が異なること、また 各発表団体毎によってチャートの指標も異なることを付け加えておきます。

ぜひとも、ヴィンテージチャートを参考にしたワイン選びをしてみてください。

ソムリエの追言「シャンパーニュとスパークリングワインの一般的な造りかた」



ソムリエの追言「シャンパーニュとスパークリングワインの一般的な造りかた」

シャンパーニュ・スパークリングワインの一般的な造り方


「シャンパーニュって、高級スパークリングワインのことですよね。」

「そうでもあるけど・・・ そう、造り方をみれば、シャンパーニュ・高級スパークリングと通常のスパークリングワインの違いが判(わか)りますよ!」

●外国の方の読者も多くいらっしゃるので、漢字にふりがなをつけてお送りしております。

というわけで、
今回は【 シャンパーニュとスパークリングワインの造りかた 】です!   

ワインをつくる 醸造過程(じょうぞうかてい)は基本的に一緒(いっしょ)です。
そこに泡(あわ)が出るか、出ないかの差はどこからくるのでしょうか?
シャンパーニュの造り方で話を進めます。

シャンパーニュで使うブドウは 3種類です。 
黒ブドウのピノ・ノワール ピノ・ムニエ 白ブドウのシャルドネ。


-------------------スパークリングワインでは、この3種を含めて、その地域の規則にあったブドウや独自で選んだブドウで良いわけです。

まずは、そのブドウで原酒(げんしゅ)となる辛口の白ワインを造ります。
シャルドネなどの白ブドウから、梗(こう)と呼ばれる枝(えだ)の部分を取り、皮を軽く破(やぶ)る破砕(はさい)を行い、プレスして、果汁(かじゅう)と 果皮(かひ)・種(たね)に分け、果汁に酵母(こうぼ)を加えて、発酵(はっこう)させてワインとします。

ピノ・ノワール ピノ・ムニエ などの黒ブドウも同じようするのですが、果皮の色がなるべく着かないように優しくプレスし、白ワインにします。このように、品種(ひんしゅ)ごとに白ワインをつくって行きます。また、シャンパーニュは畑(はたけ)によるブドウの実の格付(かくづ)けがあるので、畑ごとにも白ワインを造っていく場合もあります。

出来上がった原酒である白ワインをブレンドしていきます。
通常は黒ブドウが7、白ブドウが 3の割合です。※1

このブレンドが実はシャンパーニュにとって重要なところ。 更なるポイントはリザーブワインという毎年残しておいた原酒です。 出来上がったばかりの原酒のブレンドに、リザーブワインを足して調合(ちょうごう)していくことで、できるだけ、毎年同じ味わいに、そのシャンパーニュのスタイルに仕上げていくのです。

ですから、シャンパーニュのスタンダードには、年号(ねんごう)がないんです。いろんな年のブドウが使われているわけですね。 ブレンドしてできたワインにシャンパーニュたる泡を加える工程をみてみましょう。 泡は炭酸(たんさん)ガスです。炭酸ガスを作り出すために、原酒ワインに蔗糖(しょとう:砂糖の主成分でもある糖分)と酵母菌(こうぼきん)を加えます。 このワインを1本1本瓶詰(びんづ)めし、栓(せん)をし寝かします。

すると、ボトルの中で、発酵がおこり、アルコールと炭酸ガスが発生するのです。瓶内(びんない)2次発酵と呼ばれます。赤・白の通常のワインつくりでは、このガスを外に逃がしていました。それをボトルの中に閉じ込めておくのです。


----------- 一方、大量生産(たいりょうせいさん)のスパークリングワインの場合は、ボトルではなく、密閉(みっぺい)したタンクの中で発酵による炭酸ガスを造ります。 ※2
約6~8週間の瓶内発酵の後、発酵の役割を終えた酵母の死骸(しがい)が滓(かす)となって沈殿(ちんでん)していきます。 その滓を取り除くのですが、ただ取ればいいというわけではないんです。

その滓が実はワインに風味をつけ、炭酸ガスを安定(あんてい)させる役割を持っています。

ですので、なるだけ滓と一緒にしておくことが必要なのですが、最終的にはその滓をキレイに取り除きます。ここで登場するのが、ピュピトルと呼ばれる、澱(おり)下げ台です。逆V字型の板にボトルの口が下向きに並べられるようになっています。上の図参照

毎日ボトルを少しずつ揺(ゆ)らしながら回転させ※3、側面(そくめん)にたまっている滓を移動させるとともに、傾きの角度を徐々に変えていき、最後には逆さまにして、滓を瓶口に集めます。

取り除く方法は、シンプルです。栓を開ける。でも、その前に、瓶口の滓がある部分だけを凍(こお)らせてまとめておきます。 栓を開ければ炭酸ガスの勢(いきお)いで、きれいに滓が飛び出していきます!※4


------------------ 大量生産のスパークリングワインの場合は、タンクなので、移し変えることにより滓を取り除けます。
 
この栓を開けた瞬間(しゅんかん)を利用して、甘味を添加(てんか)する工程を行ないます。  「門出(かどで)のリキュール」なるお洒落(しゃれ)な名前の液体を加えます。 ただの原酒ワインに糖分を加えたものなんですけど、カッコよく聞こえますね。 この糖分の量によってシャンパーニュの甘辛度(あまからど)が決まるわけです。 あとは、おなじみの独特のコルクを打ち、最低でも15ヶ月寝かせて風味を落ち着かせて出荷(しゅっか)します。


------------------ 大量生産のスパークリングワインの場合は 熟成(じゅくせい)期間は短く、造ってすぐに出荷、飲むことが出来る点が魅力(みりょく)になります。

シャンパーニュはこうして泡が造られますが、スパークリングは密閉タンクで造るものと、シャンパーニュと同じ瓶内2次発酵で造るものもあります。 シャンパーニュと同じ方法で造った場合をトラディショナル方式と呼び、ラベルにMethode traditinonnelle 又はMethode champenoise と書いてあります。

その他クレマンと言うスパークリングもあります。
クレマン・ド・ボルドー等はシャンパーニュと ほぼ同じ方法で作っています。

こちらのほうが、泡のきめ細かさ、持続性など品質的にも優れ、高い価格で取引されています。


※1 白ブドウ シャルドネ だけでつくるブラン・ド・ブラン 
黒ブドウだけでつくる ブラン・ド・ノワールもあります。

※2 発明者(はつめいしゃ)の名前からシャルマ方式と呼ばれます。

※3 ルミアージュ(動瓶:どうびん)と呼ばれます。なんと1/8ずつ回転させるのだとか。人間の手でおこなう伝統的(でんとうてき)なものと、機械(きかい)で行なうものも。

※4 口抜き。滓抜き デゴルジュマン と呼ばれます。マイナス20℃の塩化(えんか)カルシウム水溶液(すいようえき)で凍らせます。

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ソムリエの追言「シャンパーニュとスパークリングワインの一般的な造りかた」


シャンパーニュ・スパークリングワインの一般的な造り方

「シャンパーニュって、高級スパークリングワインのことですよね。」

「そうでもあるけど・・・ そう、造り方をみれば、シャンパーニュ・高級スパークリングと通常のスパークリングワインの違いが判(わか)りますよ!」


●外国の方の読者も多くいらっしゃるので、漢字にふりがなをつけてお送りしております。

というわけで、今回は【 シャンパーニュとスパークリングワインの造りかた 】です!

ワインをつくる 醸造過程(じょうぞうかてい)は基本的に一緒(いっしょ)です。

そこに泡(あわ)が出るか、出ないかの差はどこからくるのでしょうか?シャンパーニュの造り方で話を進めます。

シャンパーニュで使うブドウは 3種類です。

黒ブドウのピノ・ノワール ピノ・ムニエ 白ブドウのシャルドネ。

-------------------スパークリングワインでは、この3種を含めて、その地域の規則にあったブドウや独自で選んだブドウで良いわけです。

まずは、そのブドウで原酒(げんしゅ)となる辛口の白ワインを造ります。

シャルドネなどの白ブドウから、梗(こう)と呼ばれる枝(えだ)の部分を取り、皮を軽く破(やぶ)る破砕(はさい)を行い、プレスして、果汁(かじゅう)と果皮(かひ)・種(たね)に分け、果汁に酵母(こうぼ)を加えて、発酵(はっこう)させてワインとします。

ピノ・ノワール ピノ・ムニエ などの黒ブドウも同じようするのですが、果皮の色がなるべく着かないように優しくプレスし、白ワインにします。

このように、品種(ひんしゅ)ごとに白ワインをつくって行きます。

また、シャンパーニュは畑(はたけ)によるブドウの実の格付(かくづ)けがあるので、畑ごとにも白ワインを造っていく場合もあります。

出来上がった原酒である白ワインをブレンドしていきます。通常は黒ブドウが7、白ブドウが 3の割合です。※1

このブレンドが実はシャンパーニュにとって重要なところ。

更なるポイントはリザーブワインという毎年残しておいた原酒です。

出来上がったばかりの原酒のブレンドに、リザーブワインを足して調合(ちょうごう)していくことで、できるだけ、毎年同じ味わいに、そのシャンパーニュのスタイルに仕上げていくのです。

ですから、シャンパーニュのスタンダードには、年号(ねんごう)がないんです。いろんな年のブドウが使われているわけですね。

ブレンドしてできたワインにシャンパーニュたる泡を加える工程をみてみましょう。

泡は炭酸(たんさん)ガスです。

炭酸ガスを作り出すために、原酒ワインに蔗糖(しょとう:砂糖の主成分でもある糖分)と酵母菌(こうぼきん)を加えます。

このワインを1本1本瓶詰(びんづ)めし、栓(せん)をし寝かします。

すると、ボトルの中で、発酵がおこり、アルコールと炭酸ガスが発生するのです。

瓶内(びんない)2次発酵と呼ばれます。赤・白の通常のワインつくりでは、このガスを外に逃がしていました。それをボトルの中に閉じ込めておくのです。

----------- 一方、大量生産(たいりょうせいさん)のスパークリングワインの場合は、ボトルではなく、密閉(みっぺい)したタンクの中で発酵による炭酸ガスを造ります。 ※2

約6~8週間の瓶内発酵の後、発酵の役割を終えた酵母の死骸(しがい)が滓(かす)となって沈殿(ちんでん)していきます。

その滓を取り除くのですが、ただ取ればいいというわけではないんです。

その滓が実はワインに風味をつけ、炭酸ガスを安定(あんてい)させる役割を持っています。

ですので、なるだけ滓と一緒にしておくことが必要なのですが、最終的にはその滓をキレイに取り除きます。

ここで登場するのが、ピュピトルと呼ばれる、澱(おり)下げ台です。逆V字型の板にボトルの口が下向きに並べられるようになっています。上の図参照

毎日ボトルを少しずつ揺(ゆ)らしながら回転させ※3、側面(そくめん)にたまっている滓を移動させるとともに、傾きの角度を徐々に変えていき、最後には逆さまにして、滓を瓶口に集めます。

取り除く方法は、シンプルです。栓を開ける。でも、その前に、瓶口の滓がある部分だけを凍(こお)らせてまとめておきます。

栓を開ければ炭酸ガスの勢(いきお)いで、きれいに滓が飛び出していきます!※4

------------------ 大量生産のスパークリングワインの場合は、タンクなので、移し変えることにより滓を取り除けます。

この栓を開けた瞬間(しゅんかん)を利用して、甘味を添加(てんか)する工程を行ないます。

「門出(かどで)のリキュール」なるお洒落(しゃれ)な名前の液体を加えます。

ただの原酒ワインに糖分を加えたものなんですけど、カッコよく聞こえますね。

この糖分の量によってシャンパーニュの甘辛度(あまからど)が決まるわけです。

あとは、おなじみの独特のコルクを打ち、最低でも15ヶ月寝かせて風味を落ち着かせて出荷(しゅっか)します。

------------------ 大量生産のスパークリングワインの場合は 熟成(じゅくせい)期間は短く、造ってすぐに出荷、飲むことが出来る点が魅力(みりょく)になります。

シャンパーニュはこうして泡が造られますが、スパークリングは密閉タンクで造るものと、シャンパーニュと同じ瓶内2次発酵で造るものもあります。

シャンパーニュと同じ方法で造った場合をトラディショナル方式と呼び、ラベルにMethode traditinonnelle 又はMethode champenoise と書いてあります。

その他クレマンと言うスパークリングもあります。

クレマン・ド・ボルドー等はシャンパーニュとほぼ同じ方法で作っています。

こちらのほうが、泡のきめ細かさ、持続性など品質的にも優れ、高い価格で取引されています。

※1 白ブドウ シャルドネ だけでつくるブラン・ド・ブラン。黒ブドウだけでつくる ブラン・ド・ノワールもあります。

※2 発明者(はつめいしゃ)の名前からシャルマ方式と呼ばれます。

※3 ルミアージュ(動瓶:どうびん)と呼ばれます。なんと1/8ずつ回転させるのだとか。人間の手でおこなう伝統的(でんとうてき)なものと、機械(きかい)で行なうものも。

※4 口抜き。滓抜き デゴルジュマン と呼ばれます。マイナス20℃の塩化(えんか)カルシウム水溶液(すいようえき)で凍らせます。

ソムリエの追言「ロゼワインの一般的な造りかた」



ソムリエの追言「ロゼワインの一般的な造りかた」


「赤ワインと白ワインを混ぜればロゼワインができるのよね。」

「それは、特殊な例で、現在フランスでは白ワインと赤ワインを混ぜてロゼワインを作る事は禁じられています。ロゼワインの造りかたは赤ワインとほとんど同じなんです。最初に、そこからお話しましょう。」

ロゼワインの一般的な造り方

というわけで、造り方の3回目の今回は、【ロゼワインの一般的な造り方】です。

赤ワインの色・渋みがかすかについているのがロゼワインの正体です。
基本的な流れは、赤ワインの造り方とほとんど同じです。

ロゼワインも基本的に黒ブドウから造られます。
収穫した黒ブドウの房に着いている枝の様な部分を取り除き、実の皮を軽く破ります。

皮が軽く破られた実は発酵槽に入れられます。

発酵槽の中で、果皮などについた自然酵母(又は培養酵母を添加)の働きにより、
ブドウの糖がアルコールと炭酸ガスと熱に変わっていきます。
次第に、果皮・種か色素・渋みが果肉・果汁に移っていきます。

その後が、赤ワインとロゼワインの分かれ道です。赤ワインになる前に、「かもし」と呼ばれる漬け込みを切り上げるのです。「かもし」が、赤ワインが5日から、週単位と長いのに対し、ロゼは半日から2、3日程度と漬け込みが短いわけです。
こうして、赤ワインとは違う 鮮やかなロゼの色合いと、ほのかな渋みがワインに生まれます。

果汁の色合いが目指すロゼ色に近くなったところで、プレスにより果皮・種と果汁に分けます。引き出した果汁は、発酵の途中である場合が多いので、そのまま果汁のみで発酵を続けます。
この発酵の進め具合で、甘辛度が決まってきます。発酵を糖分が少なくなるまで行なえば、辛口。糖分を多めに残し途中で止めれば、甘口になります。

発酵を終えれば、後は熟成、澱引き、安定、清澄、ろ過などを経て瓶詰めになります。
このような造り方の代表的なワインが、プロヴァンス地方のコート・ド・プロヴァンスやバンドール・ロゼそれにローヌ地方のタヴェル・ロゼと辛口タイプが主です。ただ他にも造り方があるのが、ロゼワインの特殊なところです。

出来上がった赤ワインと白ワインをブレンドする方法。
代表例がシャンパーニュ。フランスを始めEU諸国では認められていません。
シャンパーニュ地方だけは例外で、北の産地ゆえ、安定的にロゼワインにふさわしい黒ブドウが収穫できないと困るという理由から、認められているそうです。
南アフリカなどワインの新興国と呼ばれる地域での生産が盛んでもあります。

黒ブドウを白ワインと同じように作る方法もあります。
除梗・破砕後 すぐにプレスすることにより黒ブドウの果皮や種の成分を、
ほんの少し、果肉、果汁に移します。
その果汁を、発酵させてロゼワインにしあげていきます。
果皮・種を漬け込まないので、色も渋みも赤ワインよりも少なくなるわけです。
優しい渋みのためか、このタイプのものが甘口に作られることが多いです。
代表的なものにロワール地方のロゼ・ダンジュ(薄甘口)があります。

さらには、高級赤ワイン醸造の副産物的なセニエ法※1でつくられる方法や、
ドイツのロートリング※2と呼ばれる方法もあります。

いろいろな方法で造られるロゼワインですが、価格の手ごろな部分も魅力の一つです。
日本でもロゼワインの多くは1,000円から3,000円で手に入るものがほとんどです。
その一方で、あまり知られていませんが、フランス プロヴァンス地方のパレットや、イタリアのアブルッツオ州のチェラスオーロ・ディ・モンテプルチアーノ・ダブルッツオなどは、造り手によって5,000円から9,000円と高価格のものもあります。

そういえば最近フランスでは、その飲み易さからか、若者を中心に、ロゼワインが注目されて人気がでています!

元々南仏において、魚、野菜、お肉何でも合うと、特に生ガキなどは白かロゼです。 最近では春夏においてパリーでも欠かせない飲み物になりました。 日本ではまだまだ広がらないのは、ソムリエが勧めないからでしょう! 弊社のロゼを飲んで、多くの女性がロゼってこんなに美味しいの!?とびっくりする方が多くなりました。

薄めのロゼワインと濃ゆめのロゼワイン

当店大人気のロゼワイン
ラーム・ドゥ・ローズ2023年

※1 赤ワインの色合いを濃くし、風味に厚みを出すよう、少量の果汁を引き抜きます。(果皮・種に対する果汁の割合を減らすことによって、成分的に濃くなります)
その引き抜いた果汁を赤ワインにはせず、別に発酵させてロゼワインにする方法です。

※2 混醸とよばれ黒ブドウ、白ブドウを混ぜて発酵、醸造する方法

最後は少し複雑になりましたが、お分かりいただけましたでしょうか 



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ソムリエの追言「ロゼワインの一般的な造りかた」


「赤ワインと白ワインを混ぜればロゼワインができるのよね。」

「それは、特殊な例で、現在フランスでは白ワインと赤ワインを混ぜてロゼワインを作る事は禁じられています。ロゼワインの造りかたは赤ワインとほとんど同じなんです。最初に、そこからお話しましょう。」

ロゼワインの一般的な造り方

というわけで、造り方の3回目の今回は、【ロゼワインの一般的な造り方】です。

赤ワインの色・渋みがかすかについているのがロゼワインの正体です。基本的な流れは、赤ワインの造り方とほとんど同じです。

ロゼワインも基本的に黒ブドウから造られます。

収穫した黒ブドウの房に着いている枝の様な部分を取り除き、実の皮を軽く破ります。皮が軽く破られた実は発酵槽に入れられます。

発酵槽の中で、果皮などについた自然酵母(又は培養酵母を添加)の働きにより、ブドウの糖がアルコールと炭酸ガスと熱に変わっていきます。

次第に、果皮・種か色素・渋みが果肉・果汁に移っていきます。

その後が、赤ワインとロゼワインの分かれ道です。赤ワインになる前に、「かもし」と呼ばれる漬け込みを切り上げるのです。

「かもし」が、赤ワインが5日から、週単位と長いのに対し、ロゼは半日から2、3日程度と漬け込みが短いわけです。

こうして、赤ワインとは違う 鮮やかなロゼの色合いと、ほのかな渋みがワインに生まれます。

果汁の色合いが目指すロゼ色に近くなったところで、プレスにより果皮・種と果汁に分けます。

引き出した果汁は、発酵の途中である場合が多いので、そのまま果汁のみで発酵を続けます。

この発酵の進め具合で、甘辛度が決まってきます。発酵を糖分が少なくなるまで行なえば、辛口。糖分を多めに残し途中で止めれば、甘口になります。

発酵を終えれば、後は熟成、澱引き、安定、清澄、ろ過などを経て瓶詰めになります。

このような造り方の代表的なワインが、プロヴァンス地方のコート・ド・プロヴァンスやバンドール・ロゼそれにローヌ地方のタヴェル・ロゼと辛口タイプが主です。ただ他にも造り方があるのが、ロゼワインの特殊なところです。

出来上がった赤ワインと白ワインをブレンドする方法。

代表例がシャンパーニュ。フランスを始めEU諸国では認められていません。

シャンパーニュ地方だけは例外で、北の産地ゆえ、安定的にロゼワインにふさわしい黒ブドウが収穫できないと困るという理由から、認められているそうです。

南アフリカなどワインの新興国と呼ばれる地域での生産が盛んでもあります。

黒ブドウを白ワインと同じように作る方法もあります。

除梗・破砕後 すぐにプレスすることにより黒ブドウの果皮や種の成分を、ほんの少し、果肉、果汁に移します。

その果汁を、発酵させてロゼワインにしあげていきます。

果皮・種を漬け込まないので、色も渋みも赤ワインよりも少なくなるわけです。

優しい渋みのためか、このタイプのものが甘口に作られることが多いです。

代表的なものにロワール地方のロゼ・ダンジュ(薄甘口)があります。

さらには、高級赤ワイン醸造の副産物的なセニエ法※1でつくられる方法や、 ドイツのロートリング※2と呼ばれる方法もあります。

いろいろな方法で造られるロゼワインですが、価格の手ごろな部分も魅力の一つです。

日本でもロゼワインの多くは1,000円から3,000円で手に入るものがほとんどです。

その一方で、あまり知られていませんが、フランス プロヴァンス地方のパレットや、イタリアのアブルッツオ州のチェラスオーロ・ディ・モンテプルチアーノ・ダブルッツオなどは、造り手によって5,000円から9,000円と高価格のものもあります。

そういえば最近フランスでは、その飲み易さからか、若者を中心に、ロゼワインが注目されて人気がでています!

元々南仏において、魚、野菜、お肉何でも合うと、特に生ガキなどは白かロゼです。

最近では春夏においてパリーでも欠かせない飲み物になりました。

日本ではまだまだ広がらないのは、ソムリエが勧めないからでしょう!

弊社のロゼを飲んで、多くの女性がロゼってこんなに美味しいの!?とびっくりする方が多くなりました。

薄めのロゼワインと濃ゆめのロゼワイン

当店大人気のロゼワイン
ラーム・ドゥ・ローズ2023年

※1 赤ワインの色合いを濃くし、風味に厚みを出すよう、少量の果汁を引き抜きます。(果皮・種に対する果汁の割合を減らすことによって、成分的に濃くなります)

その引き抜いた果汁を赤ワインにはせず、別に発酵させてロゼワインにする方法です。

※2 混醸とよばれ黒ブドウ、白ブドウを混ぜて発酵、醸造する方法

最後は少し複雑になりましたが、お分かりいただけましたでしょうか

ソムリエの追言「白ワインの一般的な造りかた」



ソムリエの追言「白ワインの一般的な造りかた」



「赤ワインについては解かって来たので白ワインはどうやって造るんですか?」
「前回の赤ワインの造り方に倣ってお話しましょう! 」

白ワインの一般的な造り方

というわけで、今回は【 白ワインの一般的な造りかた 】です!

前回の赤ワインの一般的な造りかたを読んでない人は、ぜひ
ホームページのメルマガバックナンバーから読んでみてください。
読んでいる人には思い出せるよう、イラストをつけてます。

ワインをつくる 醸造過程は基本的に赤ワインも白ワインも一緒です。
実際のところ何が違うのでしょうか?

ブドウ果肉ジュースを発酵させたのが白ワイン。
ブドウの果皮・種を含めたごった煮状態が発酵した液体が赤ワイン。
と捉えてみてもいいかもしれません。

では醸造の流れを追ってみましょう。

白ワインは、基本的に白ブドウから造られます。 ※1
まずは、収穫を終えた房ごとの白ブドウを機械で実(果粒)と実がついている
枝(果梗)とに分けます。※2

果粒をさらに機械で果皮を軽く破ります。※3

ここからが、赤ワイン醸造と違うところです。
白ブドウは、すぐに圧搾(プレス)されます。
皮がすこし破れた感じの 大量のブドウの粒を プレスする容器に入れます。
プレスとは、ブドウに圧力をかけて果汁を搾り取ることが目的ですが、皮・種と果汁に分ける目的もあります。
こうすることで、白ワインの爽やかな風味に、強い苦味と渋みをもたらす種・皮の風味をつけないようにします。

(一方赤ワインでは、果皮・種と果肉を分けずにまず発酵させます。
その後に、色と渋みをつけるために「かもし」という漬け込みが行われています。
これが赤ワインになる儀式なのです。)

出来上がるのは、次の2タイプの果汁です。
プレス器のなかで、ブドウの重みで自然と流れ出る果汁(フリーラン・ジュース)と、
潰してできるやや果皮などの風味が移りこんだ果汁(プレス・ジュース)。
エレガントな味わいのフリーラン・ジュースが白ワインでは特に重要です。

この果肉が潰れてできた液体こそが白ワインの素(もと)なのです。

この果汁ですが、まだまだ小さな浮遊物などが浮いてます。果皮の小さな粒子、
細かいゴミなど の滓を沈殿させて取り除くために専用のタンクなどにいれ果汁を澄ませていきます。※4

澄んだ果汁は発酵用のタンクに移され、そこで糖分からアルコール発酵させて、ワインとしていくのです。
発酵温度は、赤ワインよりも低く18~20℃です。※5

発酵タンクの中の果汁は、果皮をとってしまっています。
赤ワインの場合は、果皮・種と果肉ごと発酵槽に入ってました。

天然酵母の多くは果皮についてるので、
果汁をタンクに入れただけでは赤ワインの場合の様に発酵しないのです。
そこで培養酵母を加えて発酵をさせるのです。

力強い白ワイン造りを目指す場合、木樽の中で直接、発酵が行われることもあります。
特に新樽と呼ばれる、樽の木、焦げ目の風味が強いものを使うと、色の濃い、
バニラフレーバーの香りが強い白ワインになります。※6

アルコール発酵が終わった後は、ほぼ赤ワイン同様の流れをたどります。

ワインによっては乳酸菌によるマロラクティック発酵※7 によってまろやかさが加わります。
その後、細菌汚染や、酒石酸とよばれる成分の結晶化を防ぐため
多くの白ワインは冷却(0~-5℃)していきます。※8
こうしてワインを安定させた後、タンクまたは木樽での熟成により風味をつくりあげ、
さらに清澄し、ろ過して瓶詰め そして出荷。

輝きのある透明感溢れる白ワインが私達の手元にやってくるのです。


※1 果皮の色がつかないように果肉・果汁を取れば、黒ブドウだけからも白ワインができるのです。
通常のワインでは珍しいですが、シャンパーニュなどが代表例です。ブラン・ド・ノワール

※2 除梗と呼ばれてます

※3
 破砕と呼ばれてます。除梗・破砕を同時に行う機械もあります。

※4
 滓下げ、澱下げ、デブルバージュなどと呼ばれます。

※5
 なお、それよりも低い10~15℃を低温発酵と呼んでいます。
低温での発酵では、ワインに好ましくない微生物の働きを抑え、
繊細な香りと味わいをワインに持たすことが出来るもので高級白ワインに用いられる技法です。

※6
 樽発酵にすればすべて力強いワインになるわけではありません。
そのブドウの持つパワーが無ければ、樽の風味が勝ってしまい、ワイン本来の風味を味わえません。
一時期のカリフォルニア・ワインがこの傾向に走りすぎたといわれています。樽熟成にも同じことが言えます。

※7
 乳酸菌によって ブドウの成分のリンゴ酸と呼ばれる鋭い酸味を
柔らかな丸みのある酸にする乳酸発酵のことです。(MLF と呼ばれたりもします)
辛口白ワインの味わいの基礎となる酸味はこの過程を経るかどうかで大きく2つに分けられます。
MLFを経なければ爽やかなシャープな酸味をもつ辛口白ワイン、
MLFを経れば風味豊かなまろやかな酸味を持つ辛口白ワインになります。

※8
 一般消費者の白ワインに対するクレームの多くはこの酒石酸がらみといわれています。
酒石酸の結晶は、ボトルの底や、コルクの鏡面(ワイン液体と接していたところ)に多く見られ、
「ガラスの小さな破片が入っていた!」などと間違われます。
ワインを味わうには、確かに邪魔者ではありますが、人体に害はありませんのでご安心を。


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ソムリエの追言「白ワインの一般的な造りかた」


「赤ワインについては解かって来たので白ワインはどうやって造るんですか?」

「前回の赤ワインの造り方に倣ってお話しましょう! 」

白ワインの一般的な造り方

というわけで、今回は【 白ワインの一般的な造りかた 】です!

前回の赤ワインの一般的な造りかたを読んでない人は、ぜひホームページのメルマガバックナンバーから読んでみてください。

読んでいる人には思い出せるよう、イラストをつけてます。

ワインをつくる 醸造過程は基本的に赤ワインも白ワインも一緒です。実際のところ何が違うのでしょうか?

ブドウ果肉ジュースを発酵させたのが白ワイン。

ブドウの果皮・種を含めたごった煮状態が発酵した液体が赤ワイン。

と捉えてみてもいいかもしれません。

では醸造の流れを追ってみましょう。

白ワインは、基本的に白ブドウから造られます。 ※1

まずは、収穫を終えた房ごとの白ブドウを機械で実(果粒)と実がついている枝(果梗)とに分けます。※2

果粒をさらに機械で果皮を軽く破ります。※3

ここからが、赤ワイン醸造と違うところです。

白ブドウは、すぐに圧搾(プレス)されます。皮がすこし破れた感じの 大量のブドウの粒を プレスする容器に入れます。

プレスとは、ブドウに圧力をかけて果汁を搾り取ることが目的ですが、皮・種と果汁に分ける目的もあります。

こうすることで、白ワインの爽やかな風味に、強い苦味と渋みをもたらす種・皮の風味をつけないようにします。(一方赤ワインでは、果皮・種と果肉を分けずにまず発酵させます。その後に、色と渋みをつけるために「かもし」という漬け込みが行われています。これが赤ワインになる儀式なのです。)

出来上がるのは、次の2タイプの果汁です。

プレス器のなかで、ブドウの重みで自然と流れ出る果汁(フリーラン・ジュース)と、潰してできるやや果皮などの風味が移りこんだ果汁(プレス・ジュース)。

エレガントな味わいのフリーラン・ジュースが白ワインでは特に重要です。

この果肉が潰れてできた液体こそが白ワインの素(もと)なのです。

この果汁ですが、まだまだ小さな浮遊物などが浮いてます。果皮の小さな粒子、細かいゴミなど の滓を沈殿させて取り除くために専用のタンクなどにいれ果汁を澄ませていきます。※4

澄んだ果汁は発酵用のタンクに移され、そこで糖分からアルコール発酵させて、ワインとしていくのです。

発酵温度は、赤ワインよりも低く18~20℃です。※5

発酵タンクの中の果汁は、果皮をとってしまっています。赤ワインの場合は、果皮・種と果肉ごと発酵槽に入ってました。

天然酵母の多くは果皮についてるので、果汁をタンクに入れただけでは赤ワインの場合の様に発酵しないのです。そこで培養酵母を加えて発酵をさせるのです。

力強い白ワイン造りを目指す場合、木樽の中で直接、発酵が行われることもあります。

特に新樽と呼ばれる、樽の木、焦げ目の風味が強いものを使うと、色の濃い、バニラフレーバーの香りが強い白ワインになります。※6

アルコール発酵が終わった後は、ほぼ赤ワイン同様の流れをたどります。

ワインによっては乳酸菌によるマロラクティック発酵※7 によってまろやかさが加わります。

その後、細菌汚染や、酒石酸とよばれる成分の結晶化を防ぐため多くの白ワインは冷却(0~-5℃)していきます。※8

こうしてワインを安定させた後、タンクまたは木樽での熟成により風味をつくりあげ、さらに清澄し、ろ過して瓶詰め そして出荷。

輝きのある透明感溢れる白ワインが私達の手元にやってくるのです。

※1 果皮の色がつかないように果肉・果汁を取れば、黒ブドウだけからも白ワインができるのです。

通常のワインでは珍しいですが、シャンパーニュなどが代表例です。ブラン・ド・ノワール

※2 除梗と呼ばれてます

※3 破砕と呼ばれてます。除梗・破砕を同時に行う機械もあります。


※4
 滓下げ、澱下げ、デブルバージュなどと呼ばれます。

※5 なお、それよりも低い10~15℃を低温発酵と呼んでいます。低温での発酵では、ワインに好ましくない微生物の働きを抑え、繊細な香りと味わいをワインに持たすことが出来るもので高級白ワインに用いられる技法です。

※6 樽発酵にすればすべて力強いワインになるわけではありません。そのブドウの持つパワーが無ければ、樽の風味が勝ってしまい、ワイン本来の風味を味わえません。一時期のカリフォルニア・ワインがこの傾向に走りすぎたといわれています。樽熟成にも同じことが言えます。

※7 乳酸菌によって ブドウの成分のリンゴ酸と呼ばれる鋭い酸味を柔らかな丸みのある酸にする乳酸発酵のことです。(MLF と呼ばれたりもします) 辛口白ワインの味わいの基礎となる酸味はこの過程を経るかどうかで大きく2つに分けられます。MLFを経なければ爽やかなシャープな酸味をもつ辛口白ワイン、MLFを経れば風味豊かなまろやかな酸味を持つ辛口白ワインになります。

※8 一般消費者の白ワインに対するクレームの多くはこの酒石酸がらみといわれています。酒石酸の結晶は、ボトルの底や、コルクの鏡面(ワイン液体と接していたところ)に多く見られ、「ガラスの小さな破片が入っていた!」などと間違われます。ワインを味わうには、確かに邪魔者ではありますが、人体に害はありませんのでご安心を。

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