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クリスマスはボルドーワインって、高級ワインばかりじゃないか!

ワインセレブがクリスマスに飲むワイン

リニューアルした英国のワイン雑誌「デカンター」が、ワイン業界の有名人50人がクリスマスに飲むワインを特集している。シャンパーニュは少なく、ボルドーがやはり大勢を占め、ローヌが意外に多かった。

シャンパーニュで目立つのは、オーストラリア・ペンフォールズのワインメーカー、ピーター・ゲイゴの「サロン 1997」と英国の俳優ジュリアン・サンズの「ドン・ペリニヨン 1990」くらいだ。

ボルドーは生産者から広く人気がある。シャトー・オー・バイイの支配人ヴェロニク・サンダースは「ラトゥール 1982」で、ピション・ラランドも所有するルイ・ロデレールのフレデリック・ルゾー社長は「カロン・セギュール 2000」。シャトー・アンジュリスのユベール・ド・ブアールは「テルトル・ロートブッフ 1989」、アルゼンチンのカテナ・ザパタ社長のニコラ・カテナは「ラフィット・ロートシルト 1990」、スペイン・リベラ・デル・ドゥエロのピングスのピーター・シセックは「ランゴア・バルトン 1995」をあげている。世界最優秀ソムリエのアンドレア・ラルソンは「オー・ブリオン 1985」。

意外な人気はローヌ。米国のマスター・ソムリエ、ラリー・ストーンはポール・ジャブレ「エルミタージュ・ラ・シャペル 1989」、3つ星シェフのダニエール・ブールはアンリ・ボノー「シャトー・ヌフ・デュ・パプ キュヴェ・ド・セレスティン 1998」、ロンドンの1つ星シェフ、トム・エイキンスがシャーヴ「エルミタージュ 1983」をあげた。

料理人に人気が高い。自分の出身国、産地にこだわる傾向は強い。スペイン・プリオラートのアルバロ・パラシオスはリオハのR・ロペス・デ・エレディア「ヴィーニャ・ボスコニア・グラン・レゼルヴァ 1954」、世界最優秀ソムリエで、パリで1つ星レストランを営むイタリア人のエンリコ・ベルナルドはガイヤ「バルバレスコ 1990」をあげた。
(2010年12月13日 読売新聞)

やっぱり、セレブ?は違う。 有名ワインばっかりです。

確かに美味しいでしょうけど。 我々庶民派には、高嶺の花。 もう、ホントに御祝い!めでたい!てな時に飲むようなワインばかり。 ウン万円するものですからね。

言うまでもないですが、当店主力のボルドーワインは そこまで高くありませんので、どうぞ、お気軽に、お買い求めくださいね。

でも、ボルドーが人気あるというのは、面白い傾向です。 対抗意識が強い、ブルゴーニュについては、何も触れてませんけど。 詳しく内容を見てみたいですね。

ボルドー シャトー の大試飲会!行って来ました!

ひさびさの試飲会。 行って来ました。午後の1時から。

かなりの数のシャトーがありましたが、全部ではなく、30くらいを廻ってみました。

気になったのが、シャトー・レオヴィル・ポワフェレ

はっきりと味に深みがありました。 あとは、シャトー・ラスコンブ。ここも味わい深さがあります。

それと、シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド  ここもさすがの味わいです。

全て2007年でしたが、まだその本来の姿を表せてない感じがありましたが、上の3つは、すでに、異彩をはなってました。

約1時間という限られた時間でしたので、全部廻りきれませんでしたが、 他にも、美味しい物はあるはず・・・ それは、次の機会にしたいとおもいます。 今日はただの感想になってしまいました。

フォアグラ受難の時期・・・

フランスのフォワ・グラの販売が増加

フランスのフォワ・グラの販売が増加している。

フランス食品振興会が伝えるフォワ・グラ生産者委員会の発表によると、今年初めからの販売量は19%増の1869トンとなった。

海外も好調で、 1~6月まで、生と加工品の輸出がそれぞれ17%、11%増加したという。

委員会によると、世界のフォワ・グラ生産の75%はフランスが占めている。輸出先の80%は欧州とスイスで、残りの20%は日本を中心とするアジアと中東、ロシアだ。
(2010年11月30日 読売新聞)

ある程度のレストランになると クリスマス・メニューなるものが、そろそろお目見えする。

そこで、登場するのがフォア・グラ。 おそらく、日本で一番消費される時期は、この時期だと思います。

大抵のところで、フォアグラを使ったメニューが出てきます。まぁ、それで、豪華に見せて、高額なメニューにするということなんですが。

コースの前菜に組み込まれることもあり、このタイミングに併せて、貴腐ワインやデザートワインをグラスで提供した覚えがあります。

でも、これやっちゃうと、結構お腹に応えるらしいんですよね。 なかなか、美味しい組み合わせなんですが、その供し方、食べ方もちょっと厄介なんです。

このニュースを見てちょっとそんなことを思い出しました。

ムートン、お前もか!

ムートン08も中国を意識、中国人芸術家を起用

ボルドー格付け1級のシャトー・ムートン・ロートシルトは、2008年のアーティスト・ラベルに、中国の現代芸術家、徐累氏を起用した。

徐累氏は1963年生まれ。北京の重要な現代美術館「今日美術館」のアートディレクターを務める。中国伝統絵画と西洋のモダニズムを融合した作風で知られる。ラベルには、シャトーのシンボルである羊が優美な岩の上に立つ姿が描かれている。

シャトーの発表によると、この羊によって、偉大なワインが人々と文化をつなぎ、球の半球から半球を結ぶ「地球のワイン」の役割を果たすことを表現したという

アーティストラベルは1945年から導入され、80年代以降はオーナーのバロネス・フィリピーヌ・ド・ロートシルトさんが、採用するアーティストを決めている。中国人アーティストは96年の書家グ・ガン以来となる。ムートンと競い合う1級のラフィット・ロートシルト 08年が、中国市場を意識した「八」という文字をプリントしたボトルを発表し、ムートンも中国人アーティストを採用するのではという推測が流れていた。

ラフィットは、香港・中国の富裕層から、贈り物や接待の需要が高く、ボルドー1級シャトーの中でも群を抜く高値で取り引きされている。08年は中国で縁起の良い「八」をフィーチャーしたことで、大きく値上がりした。ムートン08も来年には輸入・発売されるが、価格上昇が予想される。

ムートンによると、08年は9月の最初の2週間が日照不足だったが、14日~20日が小春日和に恵まれ、ブドウは熟し、10月2日~15日に収穫が行われた。

ワインは濃い色合いで、赤い果実、ブラックベリー、黒スグリがスミレ、杉の香りと調和。力強い味わいで、シルキーでクリーミィなタンニンにあふれるという。
(2010年12月1日 読売新聞)

やっぱりね。 これは予想してましたし。

あまり不思議ではないかなと。

ただ、タイミングが、ラフィットと立て続けなのは、どうなんでしょうか。

1985年が、かすむほど古いワインが海底で発見

難破船から発見のシャンパーニュ、ヴーヴ・ク●コ製と判明

今年7月にフィンランド沖のバルト海底の難破船から発見されたシャンパーニュは、ヴーヴ・ク●コ製と判明した。ヴーヴ・ク●コのリコルク専門家や歴史担当者が、コルクなどから分析し、3本はヴーヴ・ク●コ製と発表した。19世紀前半と見られる。

スウェーデンの評論家リシャール・ジューランによると、驚くほどフレッシュで、ラインガウのアウスレーゼを連想させ、ブリー・ド・モーに似た香りがあるという。今回のボトルは、スウェーデン人ダイバーが、55メートルの海底に沈んでいた難破船から発見した。

ボトルにはラベルがないが、コルクにヴーヴ・ク●コ製品であることを示すイカリのマークが刻印されていた。

海底は日光が届かず、水温が低く、水圧のある条件が保存に向いているとされる。オークションで高値をつける可能性がある。現存する最古のシャンパーニュはペリエ・ジュエ本社のセラーにある1825年とされている。
(2010年11月24日 読売新聞)

ふ、古い 古すぎます。

ざっと 185年前。あのボルドーのシャトーの格付け前の話。

美味しいみたいに書いてあるけど、飲んだんですかね。

ワインの古酒といえども、飲むのに勇気が必要になってくる感じするんですけど。

オークションの話があがっていますけど、いったいいくらになることやら。

感嘆とやっかみの気持ちが、入り混じるニュースです。

好調でなかったのか!シャンパーニュ。

パイパー・&シャルル・エドシック売却へ

コニャックのレミー・マルタンで知られるフランスの飲料企業「レミー・コワントロー」が、シャンパーニュ部門のパイパー・エドシックとシャルル・エドシックを売却する。大手金融機関のクレディ・アグリコールを通じて、購入する企業を募っている。

ディアジオやペルノ・リカールの名前が挙がっている。両社はコニャック部門に比べると、業績不振が続いていた。

人員削減などの対策を講じたが、金融危機以降の不振を解消できなかったと見られる。景気と飲み手の感情に左右されるシャンパーニュは、2010年に入って売り上げが増えているが、本格回復にはいたっていない。

ブドウの収穫から、一定の瓶詰め期間を経て、現金を回収するまでに時間がかかるため、資本力と体力が求められる。 (2010年11月29日 読売新聞)

以前にもこのブログ欄で書いたとおり、エドシック(エイドシックと呼んでましたが)は、思い入れのあるシャンパーニュです。

これが、売られてしまうとは。これまたさびしい。

しかも、ディアジオなど超大企業へだと、何か抵抗を感じます。

シャンパーニュは、日本でも、とにかく取り扱い業者がころころ変わるので。

もちろん、いずれもメゾンというほどの巨大シャンパンメーカーの話です。

それにしても、シャンパーニュを作って、売り続けるのは やはり大変なんですね。

世界中の誰よりきっと 熱い夢みてたから・・・ずっと飲んでいてほしい 季節を超えていつでも

10年ボジョレー・ヌーヴォー、生産量は4150万本

2010年のボジョレー・ヌーヴォーの生産量は4150万本に達する見込みだ。

ボジョレー委員会によると、前年の26万6000ヘクトリットルに比べて、今年は28万ヘクトリットル。ヌーヴォーはボージョレの収穫量の3分の1に当たる。

輸出量は1500万本で、そのうち600万本の日本がトップシェアを占める。米国が230万本でこれに続き、ドイツが130万本で3番目になる。
(2010年11月22日 読売新聞)

いやいや、何とも、あらためて数字でみるとすごいですね。

日本のボジョレー・ヌーヴォー。

ニッポンの秋。ヌーヴォーの秋。

とでもいいましょうか。日本の成人1人が年間にワインを飲む量は、まだ2リットルに入ってないはず。アメリカやドイツの方が、断然飲む量が多い、おそらく倍以上。

なのに、ボジョレー・ヌーヴォーは 3倍 4倍の量。

しかも、世界で一番の輸入量。

あれから、1週間がすぎたのですが、皆さん変わらず飲んでいるんでしょうか。

コンビニの店頭にも、まだ並んでいましたね。昨日の話ですが。

低価格路線になったボジョレー・ヌーヴォーは、来年も賑やかになりそうですね。

スーザン・ボイルと熟成ワインの表現

スーザン・ボイルと熟成ワインの表現

先日、たまたま、あのスーザン・ボイルを、改めて観る(聴く)機会がありました。

一度限りの歌が、大勢の人に与える影響の大きさについて考えさせられました。

特に、偏見と実際のギャップの大きさの衝撃について、よく、描かれている気がします。

一方で、音楽の力はすごいなぁと感じました。芸術となりうる面は、そういう所にあるのかも知れません。

そう、ワインも芸術的な側面を持っています。そう信じています。人々を、魅了する何かが、はっきりと存在します。特に熟成ワインにおいて。

でも、このワインというものは、音楽や、映画や、絵画のように、一度に大勢の人に対して、その魅力をアピールすることは、できないものなんです。

熟成という、時の産物、偶然と必然の賜物、その魅力を享受することができるのは、ほんとうに、一握りの人達だけ。

どんなに、メディアが発達しても、このワインの素晴らしさを、伝えることは難しい。

だからこそ、熟成ワインの素晴らしさが、多くの人々に伝わっていない。

それゆえ、ワインの独特の世界観があるのかもしれませんね。熟成ワインがなぜ高くなるかを、メルマガの「ボジョレーの真実」に書きました。

実際、熟成ワインの存在が、非常に貴重なものなんです。市場に出回った瞬間から、ワインは飲まれるためのもの。

どんどん、減っていきます。買われて、飲まれて。

そう、どんな、グレート・ヴィンテージといえども、市場原理からは逃れられず、少なくなっていくのです

ですから、20年、30年ましてや、それ以上のワインにめぐり合うことがあれば、これ、感謝しなければなりません。

また、そのワインが、飲める状態であれば、本当にラッキーであったと思わなければなりません。

そして、その熟成ワインが、美味しかったならば、幸せに触れたこと、そのことを認識し、多くの人に伝えなければならない気がします。そう、感じています。

先日も、ワインの表現が難しいと言いました。飾られ造られた、言葉よりも、「思いもかけない幸せ」に出会った人の表情こそ、その魅力が表現されているのかも知れません。

あの予選の時のスーザン・ボイルの歌を聴いた審査員を含めた人々の表情、驚きの声に、そんなことを感じました。

熟成ワインの表現は、難しいです・・・

熟成ワインの表現は、難しいです・・・

赤ワインの美味しさは、熟成にあり!といってはいるのですが。

1975年1985年のワインの美味しさを、文章に表現するのは、難しいですね。

ぬくもりを感じさせる、オレンジ色のエッジのベールに、包まれた、透明感にまばゆさを湛えた紅色。

人間の欲求に訴えかける色合いなのかも知れません。

あの、何とも言いがたい、独特の芳香。辺りに漂う、複雑で、時に甘さを感じさせる、華やかな香り。

厚みをたもちながらもなめらかで、とろりとした口当たり。

果実味なのか、旨みなのか、はたまた、渋味が果実味の成分の網目の中に見事に入り込んださまは、たゆらいながら変化をとげる至極の液体。

飲み終わると、今まで存在したはずの舌上の幸福がはかなく、幻のように姿を消えた瞬間に、 奥から呼び起こされる、かすかに熱さをともう、余韻がさらなる心地よさをかんじさせてくれる。

なーんて、 いろいろ、書き並べても、きっと、熟成ワインを、一度も飲んだことがないひとには、想像がつかないでしょうね。

一度でも、熟成ワインの美味しさを味わったことがある人なら、あぁ、あの感じか、なんて、思い出してくれるかもしれないですけど。

分析を交えてテイスティングだけでは、ホントの美味しさって、伝わらないですかね。

ま、とにかく、何かに例えて、表現していきたいと思います。これも、日々、勉強です!

ワイン造りに必要なものは、ロマンか?資金か?

ナパのワイナリーが経営破たん

カリフォルニア・ナパヴァレーのコ○ンティーノ・ワイナリーが、経営破たんした。

ミッチ・コセンティーノが1980年にモデストで創業し、90年にヨーントヴィルにワイナリーを建造した。ナパのコ○ンティーノとローダイに本拠を置くクリスタル・ヴァレー・セラーズの2つのブランドを有し、ボルドー・ブレンド、ジンファンデルなどで知られた。

事業拡大のため、ロンドンの株式市場に株を公開したが、資金調達に失敗し、多額の負債を抱えた。ブドウ栽培農家への支払いが滞り、カリフォルニア州の農業行政当局からブドウの購入停止を命じられたという。
(2010年11月18日 読売新聞)

さびしいニュースです。

 どこの国といえども、ワイン造りをしているところが、ワインをつくらなくなる。ワインつくりって、家業でなければ、なにか、ロマンだったり、夢だったりする感じがするんですよね。

きっと、最初、いいワインをつくって、カリフォルニア中を、いやアメリカ中、はたまた世界を驚かせるんだなんて思っていたかもしれないですよね。

でも、実際はそうではない。

長く造りつづけること、これは大変なことです。始まりから苦労の連続のはず。世知辛いところでいえば、まさに資金面。

今日解禁のボジョレー・ヌーボーはワインを造って、すぐに売上金を回収できますけど、普通の赤ワインなどはそうはいきません。

樽で寝かせている間は、売上が入ってこないわけですから。2年3年寝かせてから出荷するようなタイプのワインだと、それはもう大変。

その間にも、ブドウを育て、また新しいワインを造っていく。自然環境とにらめっこ、いや、共存しながら。そう、ワインつくりは、理想や夢だけではできないんです。ビジネスなんですよね。

でも、出来上がったワイン、特に小さな造り手のワインに、理想やロマンを追い求めてしまうのは、なぜなんでしょうか。

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