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6月5日(土)第10回ヨーロッパを味わう会


こんにちわ。Mihoです。

梅雨の前の、爽やかな季節、テラスで風を感じながらのワイン会を開催させていただきました。場所は都心の秘密のテラスです。参加者の方々からとっても嬉しいメールを沢山にいただきましたので、いくつかご紹介いたします。

普段からMICHIGAMIワインはよく家で飲んではいますが誰も知りあいのいない会への参加で緊張していました。折角高倍率を勝ち抜いたのですし楽しみにしていました。 当日、集合場所のとある駅。改札を出てキョロキョロしていると「○○さんですね!こんにちわ!今日はお休みのところありがとうございます!」すぐにMihoさんが気づいてくれてホッとしました。

マンションのエレベータを降りて、重いドアを開いた瞬間に燦燦とした眩しい光が差し込んで、すごい景色が広がっていたので思わず「うわぁー!!」「すごーーい!!」と声をあげてしまいました。ミッドタウン、六本木ヒルズ、渋谷方面、レインボーブリッジ、汐留、東京タワー、ウォーターフロントまで一望できました。 都心の屋上とは思えない、芝生や緑があり、まるで天空の庭のようなところでした。
夜になると、雰囲気が一変してトーキョータワーがまるでキャンドルのようにテラスを灯し、昼とは違った、ロマンティックな雰囲気にも感動しました。 皆さんとの会話も盛り上がり、とても楽しくあっという間の時間でした。社長がひたすら全員分の牡蠣を一人で剥く姿に感動しました。ありがとうございました。 <D様 女性>

太陽と風とパノラマの中で飲むスパークリングの おいしさはいつもと格段に違いました! パンはフランス人の大好きなPAULのものだそうですね。出すものにもこだわりが感じられました。大きなブリー・ド・モーのホール、レストランでオーダーしたという極上のリエットはほんとに旨いですね。手が止まりませんでした。 メインの広島直送の殻付きの牡蠣は道上社長が一人でせっせと参加者の皆様のために剥いていました。指を切ってしまってまで、せっせと牡蠣を剥いてくれ、参加者にきちんと牡蠣がいきわたるように気にしてらっしゃいました。 とくにあの岩牡蠣は絶品でした!ご馳走様です。「でかっっ!!??」驚くほどの大きさで、口に入れると溶けました。味はまさにクリーミィーというのに相応しい味でした。ご馳走様です。氷屋の氷を35キロも買い込んだとは気合が違います! 牡蠣をたらふく食べて元気になって帰りました。笑すばらしい体験でした。ぜひぜひまた参加させてください。 <S様 男性>

道上ワインを様々な種類を飲めて、幸せでした。ソムリエの平野さんにいろいろお話いただけて、とっても勉強になりました。同じワインでも時間が経ったり、合わせる食べ物で随分違うというのを生で体験できました。ヨーロッパのテラスでソムリエに説明を受けている気分でした。参加者の皆さんもとっても紳士と淑女で贅沢な時間でした。牡蠣はとってもフレッシュで、10個以上いただきました。あんな体験は初めてです。感謝申し上げます。 <H様 女性>

以上お声の一部を紹介させていただきました。参加者の皆様、温かいメッセージをありがとうございます。大切な参加者様に最高の状態で美味しい牡蠣味わっていただけました。 このたびは36倍という高い倍率のために多くの応募者の方には涙をのんでいただきました。この場をかりてお詫び申し上げます。

皆様のお声を受けて、再開催することとを決定いたしました。
詳細はこのメールの最下部を御覧下さい。

【 Miho 】
毎日チョコレートとフルーツは欠かさない。
得意料理は親子丼とコック・オー・ヴァンとキッシュ。ゴルフ大好き。
小学生時代にフランスとイスラム教国で様々な文化で揉まれた経験あり。



岩牡蠣

シニアソムリエによるサーブ

気になるワインテイスティングのリポートはこちらから

まずは、カチ割氷でキンキンに冷やした、スパークリングワインからの登場です。ウェルカムドリンクに キュヴェ・ローラン。爽(さわ)やかなこくのある1杯が人気です!
15時50分、開始10分前ににグラスに注ぎ始めたせいか、皆様の手に渡る頃には、温度が上がりちょうどコクと果実味(かじつみ)が溶け合う感じで美味しさが引き立ちました。16時という一番お腹が空く時間に皆さん後の展開を知らず飲みます。飲みます。おかわりを頼まれるほどでした。ノドを潤(うるお)しお腹に染み渡る極上(ごくじょう)の一杯の後は、広島産 生牡蠣(なまがき)や リエットの出番です。どちらも、主役の美味しさです!

最初の牡蠣は、やや小粒ながらも芳醇(ほうじゅん)な味わいで、とにかく臭みがなく上品な味わい。この味わいならもう、ワインに絶対合います!ワインにあわさないといけません!特に牡蠣の塩味と余韻のミルキーさ!スパークリングの香りにある、イースト(酵母)の香り、クリームのような香りに合うんですね、これが。リエットも 最初の口当たりは、濃厚(のうこう)さを持つのですが、後味(あとあじ)が優しく後引く美味しさで、スパークリングのコクが肉の風味のコクを広げます。  それぞれのご挨拶と会話、ワインに牡蠣にリエット。口が忙しそうです!


2本目のワイン。続いてもスパークリング。プランス・アンリ コクのある一杯の後では、少し果実味の優しさが活きてこないでしょうか。でも、ご心配無用。こんな時にこそ、フランスパンがあるのです。ただのパンではありません、ゴマが入ったものや、オリーブが入ったものなどで、その味わいは、どれもワインと共に口の中で広がるものばかりです。
3本目。最後のスパークリング は シャルルマーニュ 。シャルドネを使い、コニャック(高級ブランデー)を加えた珍しいワインの登場です。泡(あわ)立ちの強さ、コクそして、なにより、ノド越(ご)しに抜けるアルコールの風味がなんともいえない心地よさを出してます。また、このワインも温度がちょうどよかったのか、予想外?に「美味しい」の声をたくさん頂きました。
続いては 白ワインへ。ヴィュ・シャトー・ラモット 白 2008。爽やかな切れ味のある辛口白ワイン。風味が強いスパークリングの後なので、より清涼感(せいりょうかん)があり飲み口よく感じますね。この酸の切れ味、生牡蠣に合わないわけありません。
どんどんいきます。定番のシャブリ、2008年ものです。樽(たる)の風味がついてない、シンプルで素朴な果実味が持ち味。やや、酸味は先ほどのラモットより落ち着いた感あるものの、やはり、ミネラルの風味と酸の味わいが生牡蠣を引き立てます。定番の組み合わせに、皆さん夢中です。
白の最後はヴィニョーブル・ラトゥース・キュヴェ・スペシャル L 2007 。一転、樽の風味によるコクのある白ワインです。つい半年前までは、まだ風味が強すぎたようでしたが、この日は、その風味も徐々にこなれて、果実味とコクとがあわさり、上品な複雑性(ふくざつせい)をあらわしていました。単純にいえば、「コクがしっかりあって、美味しい」なんです。その通りらしく、皆さんに、ここまでで一番人気の大好評です!

おっと、ここでサプライズです。 数量限定で牡蠣の燻製(くんせい)が出てきました。燻(いぶ)したかすかな苦味と、牡蠣の滋味(じみ)による苦味、肉厚(にくあつ)な身の噛(か)み応えある食感が特徴(とくちょう)の逸品(いっぴん)!召し上がれなかった方、申し訳ございません! 私は、試すことができませんでしたが、先のヴィニョーブル・ラトゥース・キュヴェ・スペシャル L 2007 と ベストマッチらしいです。
ベストマッチといえば、次も外せません。ヴィュ・シャトー・ラモット ロゼ 2008。ロゼの辛口なんですが、なんと言っても、その塩味のミネラル感あふれるワインです。当然、生牡蠣に合いますね。牡蠣フライにロゼは、知られています。「生牡蠣にロゼ」実際に試したことが有る人だけ言える組み合わせです。ただし、ロゼはヴィュ・シャトー・ラモット ロゼ 2008に限りますから。 7本を空けましたが、まだ半分にも届いてません!
ようやく赤ワインです。グラスも大振(おおぶ)りのバロン型に変更して、よりワインパーティらしくなってきました。「赤ワインだぁ!」赤ワインに対する喜びの歓声(かんせい)が!盛り上がりすぎです。シャトー・ラ・ジョンカード・ライト 2007 からスタートです。ですが、香りがうまく採(と)れません。そう、場所は16階の屋上で、風も吹いておりグラスが大きくなった分、空気が循環(じゅんかん)しすぎてしまっているようです。仕方がないので、グラスをフルートに変更して赤ワインを飲むことにしました。ですが、ここでも、香りが採れません。

その原因は、生牡蠣の香りでした。美味しい生牡蠣を食べながら、テイスティングをしたために、その磯(いそ)の風味とミルキーさがグラスにしっかりと残っているのです。クセの無い食べ易い、上品な生牡蠣だなと感じてはいましたが、香りにおいては、しっかりとその存在感をしめしていました。牡蠣の残り香(のこりが)をふき取れば、ジョンカード・ライトのフレッシュな果実味の香りと味わいの世界が広がります。皆さん、赤ワインに移り、美味しく飲んでいただいてるようです。これも、組み合わせの妙(みょう)で、ややボルドーの赤ワインとしては軽い仕上がりになっていますが、白・ロゼのさっぱりとした味わいの後であれば、必ずコクや赤ワインの果実の風味を新鮮に捉えて、より美味しく感じるわけですね。とにかく、皆さんの表情が違います。活き活きしてました。もしかしたら、やっと赤ワイン飲めた!という喜びがあったのかも。


ジョンカード・ライトの鮮(あざ)やかな果実味を味わった次は、シャトー・フォントベール 2006です。コクのある果実味に、旨味(うまみ)・スパイシーさが加わった味わい。おススメかつ人気商品です。皆さん、さすがに、人気商品と言わなくても、特に美味しい物はわかるようですね。この手の味わいには、リエットよりも脂(あぶら)の旨味があるスペイン産ハモンべジョウタのサラミ(腸詰)がピッタリです。このサラミ自体も好評で市川のO様から何処で手に入るの? との質問も頂くほどの美味しさです。
続いて、トーンを変えて、シャトー・カントゥルー2002。熟成(じゅくせい)の旨味が出ているワインです。強さのパンチは無いですが、なめらかな味わいを楽しめます。この風味を味わえるボルドーの赤ワインに出会うのも稀(まれ)ですので、本来ならゆっくりと味わいたい風味です。
ここからは、しっかりとしたボルドー赤ワインの登場です。シャトー・ラ・ジョンカード 白ラベル2005黒ラベル2005です。どんどん味わいが強くなってきています。これだけのワインの種類が出てくると、口の中の疲(つか)れ、麻痺(まひ)から、味わいの強い、はっきりとしたものが美味しく感じます。やはり、黒ラベル 2005 のほうが人気でしたね。ブドウ品種の割合(わりあい)も、今までのメルロー主体から、カベルネの割合が高くなり渋味もはっきりと感じられます。

こうなってくると、リエットやサラミでは我慢(がまん)できなくなってきます。そうなんです。焼いた肉が食べたくなってきます。 残念ながら、食材の主役は生牡蠣。牛、羊に出演の要請はしておりません!ワインを存分に味わっていただきます!いやいや、美味しいチーズもありました。白カビのチーズ「ブリー・ド・モー」です。カマンベールチーズと同じタイプになりますか。コクのある味わいと塩味そして硬柔らかい食感が、アルコールで疲れた口の中を優しく覆(おお)います。そして、お腹も優しく満たしてくれます。


次は、ボルドー地方 サンテミリオン・グラン・クリュ 特級ワインのお出ましです。クロ・サン・ヴァンサン 2007シャトー・クーテ 2002。この2つのワインは、強さを主張するタイプではなく、まろやかさ、調和が特徴のワインです。クロ・サン・ヴァンサンの強すぎない果実味の充実感(じゅうじつかん)は、先のチーズのコクとのバランスがいいです。

白カビチーズの風味を赤ワインが広げるという類ではなく、味わいの濃さの程度がほぼ同じで、チーズが進みます。 一方、シャトー・クーテは、サンテミリオン特有の熟成の進みの速さからと、有機栽培(ゆうきさいばい)からのキレイな澄(す)んだような味わいが魅力です。強い味わいが続いた後のオアシスになります。





いよいよ、赤ワインのクライマックスに移ります。シャトー・ラ・ジョンカード 赤ラベル 2000スィニアチュール・ドュ・クロ・サン・ヴァンサン 2005 。ジョンカードはカベルネ・ソーヴィニヨン主体スィニアチュールはメルロー100%とどちらもしっかりしたワインです。

  おっと、味わいにおかしな感じが・・・。グラスを変えて飲みなおしてみたところ、ブショネと呼ばれるコルク臭がワインに移ってしまう不良でした。これは、貴重(きちょう)な体験です。ということで、ブショネの状態を知ってもらうため、美味しくないので普通は出さないのですが、希望者にはそのまま体験していただきました。当店のワインのブショネは少ないと思うのですが、今後もこういったワインの劣化(れっか)状態(じょうたい)も伝えていく機会を持ちたいですね。

開けなおした赤ラベル 2000 年。まだしっかりしてますね もう10年経つのに。渋さが目立つので、皆さん、ホントお肉など料理がほしかったはずです。スィニアチュールは、果実味の凝縮感(ぎょうしゅくかん)、コク、渋味がややまろやかで強いながらも美味しく飲めるのが特徴ですね。この段階でも おかわり 続出です。コクがあるタイプの赤ワインが好きな方多いですね。

また、社長がせっせと生牡蠣を開けている時  AIR FRANCE 日本支店長が ”この Signature 2005年 この前の入札会に出展していなかったぞ!” ”もう一回見直しだ” 社長曰く ”これ高いですよ 4500円しますよ! ”関係無い。これは是非とも成田のファースト・クラス・ラウンジに置きたい!” こんな会話を横で聞きました。


右)エールフランス日本支店長
中)道上社長





我らがチーフソムリエ、ブショネを確認。
とうとう、最後のワインです。シャトー・ペイ・ブラン 1998。甘口のデザートワイン、貴腐(きふ)ワインです。「飲めるだけで幸せ!」なんて嬉(うれ)しい声も。とろりとした蜜(みつ)のような甘さが、すっかり暮れたほの暗い景色の静かな雰囲気にあいますね。なんていってますが、会場は賑(にぎ)やかで、ほろ酔い、ボロ酔いの雰囲気(ふんいき)で話が尽きません。

このタイプのワイン、デザートはもちろん、ブルーチーズなどとの相性がいいのですが、一番のおすすめはフォアグラです。その濃さに似た物は・・・。そう、リエットがあります!実は意外とこの組み合わせもイケマス!濃いめの味わいに粘(ねば)りがある食感に肉の旨味と塩味が、ワインの濃縮(のうしゅく)した果実味ととろりとした甘味、切れの有る酸味がボリュームも含めて、調和しますね。 
飲むに飲んだり17種類!ホントにお疲れ様でした。皆さんワインを残さず、捨てずに大量に召し上がって頂きました。美味しいワインを吐き出すなんてもったいない!その気持ちわかります。でも、用意していたミネラルウォーターが、ほとんど手つかずという酒豪(しゅごう)ぶりでしたね。 今回は、生牡蠣を中心にした部分があるため、どうしても通常のスパークリング→白・ロゼ→赤→デザート の順番になってしまいました。飲む順番によってもワインの味わいが変化していくことも実践してみたいですね。それに、やはりこれだけの赤ワインが揃っていればそれに相応しい食材が・・・。次回以降の課題ですね。社長!今度は旨い、熱い肉に赤ワイン ですね!?

右)大和商事 大城社長

右)後藤花店 後藤社長
左)日本ロレアル創業者 安本様

マティュ・ティコラ フランス人画商


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