





価格:9,000円(税込)
(赤ワイン/辛口・フルボディ)
※木箱入り
ボルドーAOC
メルロー:50%
カベルネソーヴィニョン:50%
黒ラベルは、樹齢35~45年の成熟した木から、取れたブドウを使用しています。
長期熟成させる程に、ワインに深みのある、香りと味をもたらすカベルネソーヴィニョン種のブドウと、短期熟成でも、滑らかさを楽しめるメルロー種のブドウのそれぞれの魅力を引き立たせあうことにより、5年以上の熟成期間で、お楽しみ頂けるワインです。
20年近い熟成ワインです。最初に瓶詰めした時より、リコルク 【コルクの打ち換え】をおこなっておらず、それぞれのコルクの状態によって、熟成による変化に違いが出る場合があります。
非常に良い熟成で、素晴らしい味わいになっているものもあれば、より柔らかくなっているものもあります。熟成の状態がよければ、有名高額ワインを超える味わいに巡り会えることもあります!
つまり、同じワイン、同じヴィンテージでも同じ味わいではないという、難しい一面もありますが、それも熟成ワインの魅力でもあります。
ブドウの糖度の高さを活かしたシャトーのワイン造りを表す1本。 昔ながらの造り方で丁寧に作られる力強い味わいの「葡萄酒」。
凝縮した果実からの味わいを早くから楽しめるワインとして仕上げています。ワインの決め手はやはり名前ではなく、品質ですね。黒帯ラベルが格好良いです。
外観 |
色合いは黒、赤(というより紅)、そして茶のグラデーションとグラスの縁の色合いの透明感の美しさ。このワインは、赤はもちろん、中心の黒味の部分から徐々にグラデーション色の変化が見て取れると思います。 今回のワインのように段階的に色が異なっているワインは熟成をしていることの証です。 |
香り |
まずグラスを回さずに香りを嗅ぐと、独特の香りがしますね。少し蒸れたような香り、そこには、爽やかな果実の香りはありません。 果実というより、花、それもドライフラワーを感じます。そこにスパイスがあわさったかのような感じです。スパイスもコショーなどではなく、東洋的な風味のつよい、クローブ(丁子)でしょうか。 軽くグラスを回すと香りが変化します。少し爽やかさが加わったフレーバーティーが感じられます。時折、和食たれ・だしを思わせる香りもあり、回ったワインが静かになると、今度は土の香りが感じられます。 裏庭の日が当たっていない黒っぽい土の香りです。 気が付くと香りの中心は徐々にスパイスの香りが強くなっています。 |
味わい |
口当たりが非常になめらか。丸みを帯びたなめらかさです。そしてこなれた酸味。果実味が酸味と溶け合っている感じです。 タンニンによる渋味が感じられワインにコクを与えています。タンニンが細かくなっているもののまだざらざらとした感じがあります。 果実味を増幅してみましょう。ワインを口に含み、口先をすぼめ、少し開きそこから空気を吸い込んでみてください。 果実の風味が口の中に広がりますでしょうか。さらに、鼻の奥にその風味が強烈に伝わってきています。
余韻は短めです。 時間が経つと旨みがでてきます。 イメージ的には、かすかに味わいを感じる程度に薄めた醤油、かすかなかつお節の風味のような感じです。この旨みが熟成ワインの最大の魅力です。 まるで、フレーバーティのような果実の紅茶を飲んでいる感覚です。果実味に酸味が溶け込み、渋味でワインとしてのコク・強さが現れている中に旨みがでてきています。 旨みだけでも様々な成分の融合であるのに、この味わいの重なり。熟成ワインだけが出せる風味なのです。 とはいえ、ボルドーの赤ワイン特有のカベルネ・ソーヴィニョンの渋味、収斂性(しゅうれんせい)も時間とともに目立ってきます。 若干、バランスが欠けていると感じるかも知れません。その上でもう少し開けずにおいておくと、 渋味もきめ細やかなタンニンになり、全体のバランスが取れるかも知れません。 |
料理 |
舌先に意識を集中させると鉄分を感じさせるような風味も感じます。 この風味があると赤身の肉にあいます。 この鉄分としっかりした渋味を考えると、合わせる料理はやはり牛肉の脂身が少ないものをシンプルに焼き上げたものが良いかと思います。 素材の味わい、香りといったものに合わせていくことができるのは、まさにワインならでは。 羊肉はもちろん、白身の野鳥のジビエなどの風味とあわせればさらにワインの熟成の風味が合います。 せっかくの熟成ワイン、牛肉以外も合わせてみたいですね。 羊肉のグリル・ローストや思い切ってうずらなどの野鳥や鹿肉など最高でしょうね。 赤身の部分にはその鉄分が合わさり、肉の風味・野性味を強調し、肉を食べていることを実感します。 また、もう少し手軽なローストビーフに肉汁を焦がしてかけて焼き上げたものなど香ばしい風味や肉の甘みのような旨みにワインの旨みが良く合います。 こういった肉料理の旨み・野性味には、熟成した赤ワインの出番です。 他のお酒では味わえない相性を感じさせてくれます。 |
より美味しく |
熟成しているワインです。リリースして20年近いです。 当然、澱(おり)が発生しているはずです。 飲む前、最低1日、できるなら1週間程度 ボトルを立たせておくとより美味しく飲めます。 このワインは静かに開けてください。できるなら、グラスをボトルの口につけて注いでください。 こうすることで、澱を攪拌(かくはん)するのを防ぐことができ、雑味が混ざらなくなります。
20年近い熟成、余韻も短くなってきていることから開けたらできるだけ早く飲み切って下さい。 翌日に持ち越さないことをお薦めします。 |
ボディのしっかりとしたコクのある赤ワインでその上品な味わいは、メドックの格付シャトーにも負けていません。 上質な土壌を持つ絶好の条件に恵まれたシャトーです
1989年フランスで最も権威のあるブラインド・テイスティングで1位に輝いた実績のあるシャトー・ラ・ジョンカード。かの有名なペトリュスはその時5位。
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