2016年 2月度 頒布会テイスティングレポート 1/2 「スィニアテュール・ドュ・クロ・サン・ヴァンサン2009年」

2月度 頒布会ワイン・レポート 1/2
「スィニアテュール・ドュ・クロ・サン・ヴァンサン2009年」

MICHIGAMIワイン頒布会に加入して頂いているお客様へお届けするワインを、テイスティングで紹介していきます。

2月の頒布会は
「スィニアテュール・ドュ・クロ・サン・ヴァンサン2009年」
【木箱入り】シャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル 1995年 (2本入り)

をお届けさせていただきました。

頒布会2月 お届けワイン


今週はその中から、
「スィニアテュール・ドュ・クロ・サン・ヴァンサン2009年」
テイスティングレポートをお届けいたします。



「スィニアテュール・ドュ・クロ・サン・ヴァンサン2009年」


AOCサン・テミリオン・グラン・クリュ
メルロー:100%


スィニアテュール09年


【外観】
縁に紫色を強く残す、赤みを帯びたルビー色。
中心の色は赤黒く、向こう側がほとんど見えません。
濃縮した濃い果実味である事が予想されます。

【香り】
カシス、ラズベリー。
可愛らしい実をつけたベリー系の果実味から、
グラスを回していくとスパイスの香りが支配的になっていきます。

スパイスと言っても胡椒のような尖った香りではなく八角や甘草といった漢方薬に近い柔らかい香り、樽香からくる木の香りもとれます。

さらに時間を置くと松の葉や杉など針葉樹林の清々しい香り、鉛筆の炭素の香り、チョコミントのような爽快感を伴った甘い香りが出てきます。

【味わい】
なめらかでしっとりとした口当たりなのに、口に含むとどっしりとした重量感が感じられます。

メルローの柔らかい果実味の中に、しっかりとタンニンが溶け込んでいます。

酸味は優しく、全体にふくよかな印象を与えています。

鉄や鉛といった鉱物を感じさせるニュアンスが強く、独特のミネラル感が口の中に広がっていきます。この辺りの鉄分の要素が、サンテミリオンの地質からくる特徴といえます。

外観から予想した通り、果実味はぎゅっっっと凝縮しています。 タンニンはまだ荒く、舌先・歯茎でしっかりと感じられます。

一般的にメルローはカベルネ・ソーヴィニョンに比べて果実味が柔らかくタンニンも少ないため、熟成の早い時期から美味しく飲めると言われています。


【料理】
やはり肉類、牛肉や仔羊肉です。

鉄を感じさせるミネラルから、すこし血が滴るくらいのレアに焼き上げた肉とは最高の相性です。様々なスパイスをたっぷりとまぶしたロースト・ビーフもいいと思います。

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